本文
文化財情報 天然記念物 高知隕石
指定
高知県指定 天然記念物 指定年月日 昭和28年 7月21日
名称
高知隕石
所在地・所有者
個人所有
写真
高知隕石
解説
1949(昭和24)年11月20日午後8時頃、高知市桟橋通の個人宅のガラス窓を径3.4cmのまん丸い穴をあけて突入し、囲碁中の住人のそばに落ちて畳をうすく焦した。住人より鑑定の依頼を受けた故高知大学沢村武雄名誉教授は、その性状をつぎのように鑑別した。黒色やや扁平な球状、重さ1.6g、比重3.93、成分は鉄・ニッケルその他、磁性があり、研磨面は金属光沢を有する。また現地調査の結果、落下方位も判明、石鉄隕石として我が国31番目の隕石に登録された。日本での石鉄隕石は4個となった。
隕石の落下頻度は、隕鉄6%、石鉄隕石1%、エコンドライト7%、コンドライト86%で、分化した隕石とくに高知隕石のような石鉄隕石の地球への落下頻度は非常に小さいことがわかる。