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本文

文化財情報 有形文化財 工芸品 刀 銘於大島山麓左行秀造之安政六年八月日

指定

高知県指定 有形文化財 工芸品 指定年月日 昭和35年 1月16日

名称

刀 銘於大島山麓左行秀造之安政六年八月日

所在地・所有者

個人所有

写真

刀銘於大島山麓左行秀造之安政六年八月日の画像
刀 銘於大島山麓左行秀造之安政六年八月日

解説

 筑前に生まれて、のちに土佐藩の藩工となった左行秀[さのゆきひで]の作品。刃の長さ73.2cm、反り1.4cm。安政年間の左行秀の作刀は、彼の生涯を通じて尤も覇気が横隘したもので、その風趣は彼の作品の随所に表現せられる。剣形が最も雄偉で、幅広く豪壮で、沸[に]えがよく附き、切先はすこぶる立ち延び、地鉄の肌も大規模になるものが多い。刃文の乱れも太い互の目乱れとなり中心の鑢目[やすりめ]などもこの頃が最も荒く、勢いがある。本刀には1861(安政6)年の年紀と、大島山麓に於てという添え銘があり、年次による行秀の住所を明確に知ることができる貴重な資料でもある。(『高知県の指定文化財より』)