文化財情報　有形文化財　彫刻　木造阿弥陀如来坐像

指定

高知県指定　有形文化財　彫刻　指定年月日　昭和50年 6月13日

名称

木造阿弥陀如来坐像

所在地・所有者

高知市朝倉・高蓮寺

写真

阿弥陀如来坐像

解説

　像高　37.5cm　　平安時代後期
　ヒノキ材、一木造、彫眼の像で、頭体部を一材で彫成して背刳をほどこして蓋板をあて、膝は定印の手首とともにつくって矧付ける。螺髪を群青とし、目に墨を入れ、唇に朱をさす。全身に白土のあとが認められるが、今はほとんど剥落している。面相の彫りが深く、面奥も深いが、衣文の彫りは浅く、伏目の形制から時代のくだるものを感じる。両手先、膝前をはじめかなり虫害があるが、原容をそこねるほどではない。もと朝倉神社の本地仏であったものを移したと伝える。