本文
文化財情報 有形文化財 古文書 森田久右衛門江戸日記
指定
高知県指定 有形文化財 古文書 指定年月日 昭和62年 4月17日
名称
森田久右衛門江戸日記
所在地・所有者
個人所有
解説
森田久右衛門[きゅうえもん]38歳の1678(延宝6)年7月4代藩主山内豊昌の命により江戸に出府し、各地の窯業を視察、また江戸の諸大名に招かれて作陶した約1年間の日記である。
当時は各地の国焼の興隆期であったが、その記録が極めて少ないだけに、専門の陶工によって、窯の様子や陶工の名前、作品等について記録したこの日記は、貴重な日本窯業資料の一つとされている。元来300余年に亘って森田家に秘蔵され、他見を許されなかったものである。1932(昭和7)年『陶器全集』(陶器全集刊行会)の一部として発表され、大反響を呼んだが、その後行方不明となっていた。刊本には省略部分や意味不明の個所があったので、原本の発見が要望されていたが、1975(昭和50)年森田家の親戚、大阪の宮地家から発見された。