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文化財情報 有形文化財 歴史資料 宗安禅寺の屋頂宝珠

指定

高知県指定 有形文化財 歴史資料 指定年月日 平成 3年 3月26日

名称

宗安禅寺の屋頂宝珠[おくちょうほうしゅ]

所在地・所有者

高知市朝倉・宗安寺

写真

宗安禅寺の屋頂宝珠の画像
宗安禅寺の屋頂宝珠

解説

 宗安寺には1691(元禄4)年改築の不動堂の堂頂を飾った屋頂宝珠が保存されている。全高81.3cm、尾戸焼で宝珠部、伏鉢[ふくばち]部、伏盤[ふくばん]部の3個体に分れた嵌込[はめこみ]式のものである。
 宝珠部の高さ49cm、最大幅44cm、底径19.5cmで、その先端部は白化粧を施している。伏鉢部は高さ16cm、上部に高さ3cm、径14.5cmの宝珠への嵌込部があり、下部に高さ4.5cm、径29cmの伏盤への嵌込部がある。伏鉢にも白化粧を施している。伏盤は高さ21.2cm、幅46.5cmで、上部に伏鉢嵌込のための径30.3cmの孔を持つ。伏盤の一面の上部には方形の白化粧を三箇所に施し、間隔を置いて右より左に 
  奉奇進 
 と銘記し、伏盤の中央部に作った格狭間[こうざま]の内に紀年、寄進者を銘記する。格狭間は伏盤の四面に存するが、在銘のものは一面に限る。四面の格狭間にも白化粧を施す。銘は鉄釉で5行にわたって次の如く銘記する。
  元祿十三
   庚辰歳
    土州
     尾戸之住
      山崎平内
 この屋頂宝珠は尾戸焼の在銘品としては最古のものであり、その保存状況も良好である。