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文化財情報 重要文化財 建造物 竹林寺本堂
指定
国指定 重要文化財 建造物 指定年月日 明治37年 8月29日
名称
竹林寺本堂
所在地・所有者
高知市五台山・竹林寺
写真
竹林寺本堂
解説
一重 入母屋造 向拝一間 柿葺
桁行五間、梁間五間の建物で廻縁をめぐらし、南正面に階段を取り付け、間の広い一間の向拝を付す。堂の正面中央三間は桟唐戸を釣り込み、両端の間は連子窓とし、両側両前端と背面中央間を桟唐戸とする。軒反りの大きいこけら葺の入母屋造の屋根の軒廻りは、二手先詰組、扇たるきの唐様である。堂内は内陣を方3間とし、周囲に庇をめぐらしているが、正面一間通りのみは柱間を一間半分にとり、虹梁の上に大瓶束を置き、内陣前半通りを鏡天井とし、他の三方を化粧屋根裏とする。内外陣の境は、中央三間上方に菱組の欄間をはめ込み、下は揚蔀戸とし、両端の間は舞良戸を引き違いに入れる。内々陣と後陣の境三間は板壁で、中央に厨子を置き、両脇に幣軸をめぐらし、ここに仏画をかけるようにしてある。土佐特有の礼仏方式とされているものである。脇陣との境は両側とも前方二間が腰付の格子引違い、後一間が板戸引違いである。内々陣の天井は組み入れ天井、その中央一間四方は折り上げ鏡天井で、天人舞楽の図が描かれている。