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文化財情報 重要文化財 工芸品 太刀(銘国時)

指定

国指定 重要文化財 工芸品 指定年月日 大正 6年 4月 5日

名称

太刀(銘国時)

所在地・所有者

高知市薊野・掛川神社

写真

糸卷太刀銘国時の画像
太刀(銘国時)

解説

 国時は肥後の菊地延寿一派で、文保~正中(1317~26)頃の刀工と推定されている。この太刀には金梨地に葵紋を散らした糸巻太刀拵えがついている。刃の長さは78.8cm、生中心目釘穴[うぶなかごめくぎあな]1個、地肌は板目で杢目[もくめ]まじりで、小沸[こに]えがよくついて、匂が深い。太刀姿は、頗る優雅で、刃文は直刃に小丁字まじりで、生中心目釘穴が1個で国時の銘がある。原始のままの姿を保持していることが極めて貴重である。この太刀は山内家の重宝であったが、2代藩主山内忠義が掛川神社の社宝として奉納したもので、その後1814(文化11)年境内の東照神社の鎮祭の際、研ぎ直して外装に修理を加えたものである。
(『高知県の指定文化財』より)

その他の写真

糸卷太刀銘国時(抜身)の画像
太刀(銘国時)(抜身)