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高知市議会だより220号(HTML版・令和3年3月1日発行)を発行しました

目次
(1)12月11日(和田 勝美、戸田 二郎、川村 貞夫、木村 亘)
(2)12月14日(平田 文彦、下本 文雄、近藤 強、寺内 憲資)
(3)12月15日(海治 甲太郎、氏原 嗣志、島崎 保臣、大久保 尊司)
(4)12月16日(岡崎 邦子、西森 美和、細木 良、高橋 裕忠)
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1 12月定例会の概要
12月定例会(第481回)を12月8日から25日までの18日間の会期で開催しました。
開会日には、市長が一般会計補正予算など33件の議案について、提案理由説明を行いました。
11日から17日までの個人質問には20人が立ち、新型コロナウイルス感染症対策、財政政策、財産政策、防災政策、健康福祉政策、教育行政、文化財行政、保育行政、商工観光行政、同和問題、環境行政などについて、活発な質問戦を展開しました。
また、17日に市長から、新型コロナウイルス感染症対策として、県が実施する営業時間短縮要請協力金の額に、本市が上乗せで1万円の協力金を支給するための一般会計補正予算が追加提案されました。 -
市長提出議案
追加提案された一般会計補正予算については、17日に分離して採決を行い、全会一致で原案のとおり可決しました。
また、教育委員会が所管する文化・スポーツ等に関する事務を市長事務部局へ移管することに伴う関係規定の整備のための「教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例の施行に伴う関係条例の整備に関する条例制定議案」や「指定管理者の指定に関する議案」など33件の議案について、全会一致または賛成多数で、全て原案のとおり可決しました。
最終日には、人権擁護委員推薦についての諮問議案が追加提案され、全会一致で異議なき旨答申しました。 -
議員提出議案
新型コロナウイルス対応に従事する医療関係者等への支援拡充を求める意見書議案など11件の議案を提出し、うち6件を全会一致または賛成多数で可決しました。
2 第480回臨時会の概要
11月臨時会(第480回)を11月30日に開催しました。
市長から、人事院勧告に準じ、市長等の特別職と一般職の職員、市議会議員について、期末手当の支給割合をいずれも0.05カ月減じるための条例議案4件と、会計年度任用職員について、フルタイム勤務とパートタイム勤務の職員間の期末手当基礎額の均衡を図るための条例議案1件の計5件の条例議案が提案され、全会一致でいずれも原案のとおり可決しました。
3 個人質問
(1)12月11日(和田 勝美、戸田 二郎、川村 貞夫、木村 亘)
保守・中道クラブ 和田 勝美
中山間地域の振興策
質問
中山間地域では、人口減少と高齢化が他地区と比べ急速に進行しているが、集落維持についてどのような対策を講じていくのか問う。
答弁
中山間地域では、過疎と高齢化が急速に進んでおり、集落人口の50パーセント以上が65歳以上の高齢者の方々が占め、集落活動の維持が困難となる、いわゆる限界集落は、鏡地区では5集落、土佐山地区では1集落、旧高知市の北部地域には3集落となっており、集落の維持が非常に厳しい状況にある。
このため、今年度から地域活性推進課を新設し、集落が抱えるさまざまな課題に向き合い、支援していく体制を強化している。
今後、住民の総意が得られた地域については、県市連携のもとで、地域の拠点となる集落活動センターの設立に向けた財政的な支援や運営を担う人材の育成など、地方創生の考え方のもとで、集落の維持と活性化に向けた取り組みを進めていく。
新こうち未来 戸田 二郎
市民・県民生活に直結する路面電車を守ることの重要性
質問
軌道事業の支援については、県・関係市町との協議を。
答弁
とさでん交通の今期決算は、10億円以上の赤字予想であり、県や関係市町との連携を密に、具体的支援の検討・協議を進める。
「道の駅」構想に絡む都市計画マスタープラン決裁文書偽造事件の質問は、迷走し全く答弁にならず
質問
道の駅構想の原点は、議会質問を理由としているが、本当のきっかけを明らかにせよ。
答弁
地元議員から提言を受け、検討に着手したもの。
質問
地元の皆さんの心に深い傷を負わせた責任の認識が市長にはあるのか、誰が誰に指示したのか。
答弁
地元を混乱させたことは、申し訳なく思う。法制担当と十分協議するよう指示した覚えがある。
質問
条例がなくとも、職員は公文書管理の重要性、やってはいけないことは一番分かっている。市長はそう思わないのか。
答弁
組織として反省している。
新こうち未来 川村 貞夫
鏡吉原での石灰石本格採掘について
質問
吉原地区にある森林資源の搬出を考えると、陸送を高知市も支援することが要るのではないか。
答弁
陸送で搬出する場合は、県道6号線を使用することとなるが、急勾配、急カーブに加え、幅員が狭小である。県道拡幅は、住民生活を守る上でも必要であり、また、森林資源を効率的に運搬することができるなど、生活基盤と経済面双方でメリットがある。
質問
石灰石本格採掘については、県市の重要なテーマであり、本市も組織的な取り組みが要るのではないか。
答弁
鉱山開発は、本市や地域経済の活性化に大きく寄与する一方、周辺環境への影響、道路交通上の問題、地域住民の日常生活への影響等さまざまな問題があると認識している。
課題については対応する部署が幅広いため、来年の早い段階で庁内組織を立ち上げるように準備している。
市民クラブ 木村 亘
人権に関する市民意識調査
質問
夏に行われた見出し調査の結果では、同和問題について知ったきっかけは何かとの設問に対し、「学校の授業で知った(41.3パーセント)」と高い回答率だ。また、同和問題解決のために必要なことは何かとの設問には、「学校教育の中で同和問題に関する正しい知識を教える(45.4パーセント)」との回答があり、学校での人権・同和教育の必要性を市民が望んでいる証しだと考える。この調査結果反映のための具体的取り組みを聞く。また、今回の調査結果について、市長はどう受け止めたのかを問う。
答弁
(教育長)同和問題への正しい認識を得られるよう、全ての学校で人権教育を継続していくことが必要である。
答弁
(市長)今回の調査結果から、今なお部落差別が存在する現実を目に見える形で再認識できた。今後、教育・啓発活動の推進が特に重要だと考えている。現在策定中の人権施策推進基本計画で方針を示し必要な取組をさらに進める。
(2)12月14日(平田 文彦、下本 文雄、近藤 強、寺内 憲資)
保守・中道クラブ 平田 文彦
小中学校の全学年・全クラスで30人学級実現を!
質問
我が会派が令和3年度に向けて予算要望した小中学校における30人学級について、教育長の認識、課題や今後の取り組みを聞く。
答弁
少人数学級編成は、一人一人に目が行き届くことで、個に応じたきめ細やかな学習指導を行うことが可能となることや、子供の活躍の場が増えることで主体性が育まれ、学力向上に効果があると考える。また、子供たちに向き合う時間を確保できることで、不登校の改善・予防にも効果がある。
本市においては、児童推計から令和8年度までは一部の学校を除き現状の施設で30人学級編成の対応は可能となっているが、教員志願者が減少傾向にあり、教員の確保が課題である。
国は、令和3年度概算要求に少人数によるきめ細やかな指導体制の整備を盛り込んでいる。今後、国や県の動向等を注視しながら、教員不足の対策を進めることで、少人数学級に対応していく。
日本共産党 下本 文雄
鏡吉原石灰石鉱山開発
質問
1日240台というダンプ台数と沿線住民への影響についての認識は。
答弁
ダンプはかなりの台数が通過するが、道路の拡幅に合わせて増えていくと業者が説明している。鏡地区、市街地についても運搬車両の増加による歩行者や通学路の安全面の影響が課題と考える。
質問
沿線住民への周知は。
答弁
まずは鏡地区に説明。市としては今後、鏡地区以外の住民にも開発業者が説明を行うべきと考え、運搬の沿線地域や、関係機関等について検討を行い、開発業者に説明会の実施を提案したい。
質問
鏡地域以外の運搬による影響を受ける沿線住民の合意、意思決定についても、無視することはできないのではないか。
答弁
鏡地域以外の沿線住民も一体的な解決が必要である。
質問
市の関係各課がまとめた課題を住民に公表すべきと思うが。
答弁
協議が整えば公表の時期が来ると思うがまず業者と協議する。
市民クラブ 近藤 強
人工透析患者のコロナ感染対策
質問
高知市には3月末現在1239名の人工透析患者がおります。透析患者は、新型コロナウイルスに感染すれば重篤化することは否めません。同時に、他の感染者と違い日々の人工透析が必要であり、透析患者と同室での透析はできません。人工透析患者が感染したときの対応についてお聞き致します。
答弁
コロナ感染と診断された透析患者は、高知医療センター等の透析診療に対応できる医療機関で治療することになっており、医療センターでは軽症者はコロナ対応病室に、重症者はICU等重症者対応病室にポータブル型の透析機器を運び込んで対応します。
また、重点医療機関への透析機器の配備に係る購入費については、高知県において緊急包括支援交付金等を活用し、血液浄化装置等の必要な設備の整備に要する経費について、補助基準額を上限として全額補助するメニューを創設し、医療提供体制の整備を支援しています。
公明党 寺内 憲資
就学援助制度
質問
公明党は、小中学校の就学援助入学前支給を訴え続けており、実施の障害となっていた国の補助金要綱の改正を公明党国会議員の尽力により、平成29年3月31日に改正されたことを紹介しつつ、次のとおり質問を行った。
国の改正を受け、小中学校の入学前支給を高知市も平成30年度から実施すべきであると教育長に求めたが、中学校の入学前支給は30年度から支給開始となったものの、小学校の入学前支給はシステム改修等を理由に実現できていなかった。よって、新小学1年生に対する入学前支給をいつから開始するのか、支給額も含めて教育長に伺いました。
答弁
平成30年度にシステム構築の予算要求を行い、令和元年度にシステムの構築ができたことから、新小学1年生に対して2年10月から募集を開始しており、支給時期は3年3月を予定している。4万8790円を支給する旨の答弁がありました。
(3)12月15日(海治 甲太郎、氏原 嗣志、島崎 保臣、大久保 尊司)
清和クラブ 海治 甲太郎
新型コロナウイルス感染症が拡大する中、暮らしの感染症予防対策を徹底するとともに、社会・経済活動を止めることなく、回復に向け、市の経済の下支えを要請
質問
「第68回よさこい祭り」開催を市長に問い、感染対策のガイドライン策定と費用の援助を要望。
答弁
関係機関が一致団結して、開催を前提に準備を進める考えを示された。競演場、演舞場の感染対策に当たっても、感染予防対策ガイドラインの策定に向けて、関係団体と具体的に協議を進めるとし、市から関係団体への一定の財政措置を検討することを回答。
質問
「脱炭素社会の実現」に向け、自治体新電力など地域特性を生かす、高知市の積極的な取り組みを求めた。
答弁
脱炭素社会の実現に向け、国が新たに示す対策と足並みをそろえ、着実に取り組む。自治体電力については課題があるが、清掃工場の廃棄物バイオマス発電の卒FITの選択肢として研究・検討を始めている。
新こうち未来 氏原 嗣志
決裁文書「偽造」問題と総括では、繰り返し同じ答弁。真意と市民が納得できる説明は聞けず
質問
地元紙の「過去の清算」記事に対する意見を聞く。
答弁
厳しい論調であり、反省点はあると認識している。ただ、この決裁文書は偽造ではないと一貫して申し上げている。
新型コロナウイルス関連では、市民の安心・安全の施策の重要性と医療関係者への感謝を込め、松島副市長に市政運営をただす
質問
コロナ禍における本市の現状認識、行政の在り方を聞く。
答弁
コロナ拡大は、予断を許さない状況であり、国・県の動向を踏まえつつ適切に取り組む。
今後、人口構造の変化が行政サービス提供の持続可能性にも影響を及ぼす。町内会への1パーセント還元のように、まちづくりは市民と行政が一緒に考え、汗をかき、結果や成果を共に味わうことで双方にメリットがある。市民のニーズやシーズにしっかりと応え、「共感と共汗」が大切である。
日本共産党 島崎 保臣
分散避難時の民間宿泊施設の協力
質問
民間宿泊施設に協力してもらうための協議の状況は。
答弁
風水害時においても新型コロナ対応で避難所が不足する場合に、宿泊施設を使用できるよう、高知市旅館ホテル協同組合との協定を変更しました。
核兵器禁止条約の意義
質問
核兵器禁止条約(核兵器を違法化する画期的な国際条約)が発効することに対する受け止めは。
答弁
条約発効が確定したことは、被爆者をはじめとする市民社会の核兵器廃絶と世界恒久平和への願いが国際世論を巻き込み、広く賛同を得た成果だと考えます。政府は、条約への署名・批准の早期の実現とともに、条約発効後に開催される締約国会議にオブザーバーとして参加すべきと考えます。
オーテピア西敷地利活用
質問
利活用基本計画に「新しい生活様式」の観点を追記する考えはありませんか。
答弁
追記予定はないが、施設の運営上、必要な視点と考えます。
公明党 大久保 尊司
飲食事業者店舗への支援
質問
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、テイクアウトやデリバリー、ECサイト販売へ業態変更を行う事業所も増えてくると思うが、テイクアウト・デリバリー等業態変更支援事業費補助金事業やECサイト等利用促進事業費補助金事業を、事業者ニーズを踏まえ、来年度も継続する必要があると考えるが市長に伺う。
答弁
今後、必要な行政の支援策として、「業態形態の変更に係る経費の補助」や「通販サイト開設経費の補助」が挙げられていることに加え、この補助金事業は、新しい生活様式に対する、有効な売り上げ確保策であると認識している。テイクアウト・デリバリー等業態変更支援事業費補助金事業、ECサイト等利用促進事業費補助金事業の継続実施については、国において年明けに成立予定の第3次補正予算、令和3年度当初予算の動向、および県の実施展開等を注視しながら、検討してまいります。
(4)12月16日(岡崎 邦子、西森 美和、細木 良、高橋 裕忠)
市民クラブ 岡崎 邦子
県立国際中学校夜間学級について
質問
4月開校に向けて、広報の周知徹底への取り組みや、本市としての役割や本気度を問う。
答弁
学校現場へは、情報提供をし、1月4日から18日まで本庁舎1階で「夜間中学パネル展」を開催、夜間中学で学びたい方の学びの場の確保に今後とも取り組む。
GIGAスクール構想
質問
これまでの一斉授業に加え、GIGAスクール構想を実のあるものにするため、教育委員会の姿勢を問う。
答弁
全ての教員が、ICT機器を使用することが最初の一歩であり、ICTを活用し、優れた情報活用能力を持つ新しい世代の人材を育成していきたい。
アートアクアリウム展
質問
アートアクアリウム展を選定した理由、また「女性の人権侵害を助長する意図はない」としているが、観光振興課と人権同和・男女共同参画課との協議は行われたのか。
答弁
協議はしていない。
公明党 西森 美和
公立保育所の避難所指定
質問
令和元年6月議会において、市立保育所の避難所指定を求めたが、「現段階では対応方針が決まっていない」としながら「こども未来部との具体的な協議を進める」との答弁であった。
(1)広域避難の前に、市内の身近な公共施設は全て洗い出すべき
(2)保育所の早期開所を目指すならば、運営マニュアルと市職員の行動計画を策定することが重要
(3)他の中核市と比べて公立保育所が多いことは強みであり責任
以上の3点から、要配慮者である妊産婦や乳幼児連れの親子らの避難先として、市立保育所の避難所指定を進めるべきではないか。
答弁
現在確保している避難所の収容可能人数は、1週間後でも約5万人分が不足している。まずは、公立施設の指定を進めていく必要があるため、市立保育所の避難所指定を進めていく。また避難所として活用する施設や期間の検討、福祉避難所としての位置付けにするのかの検討も併せて進めていく。
日本共産党 細木 良
中小企業振興条例
質問
コロナ禍のもと、政府の進める「淘汰」ではなく、「支援」を強めるため振興条例の制定を。
答弁
県の条例制定を受け、コロナ後を見据え県の条例を踏まえ、制定について検討する。(市長)
虚偽決裁文書総括問題
質問
日付改ざん、退職職員押印、後日作成理由不記載は、公文書法に係る「行政文書の管理ガイドライン」違反ではないか。
答弁
「ガイドライン」は、国の機関内部文書の取り扱いを示したものであり、本市の文書管理には当てはまらない。(市長)
文化財保護
質問
新堀川で発見された貴重な石積護岸は遺跡として保存し、春野の大寺廃寺跡については、発掘調査をすべきではないか。
答弁
文化財保護審議会は未開催だが、新堀川の石垣は、郭中参考地の範囲外のため遺跡指定しない。大寺廃寺は、埋蔵された状態を保持することに意味があるため、発掘調査は行わない。(教育長)
山嶽会 高橋 裕忠
SOGIについて
質問
市立の学校において男女同一の制服を導入してはどうか。
答弁
(教育長)市立学校における制服の着用は生徒の自認する性の在り方に応じて柔軟に対応してきました。「高知市にじいろのまち宣言」の趣旨を踏まえ、今後学校やPTAのご意見を頂き、検討の場を設けたいと考えます。土佐山学舎では生徒がスカートとスラックスから選択できるよう制服の変更を検討しております。
財産政策
質問
経済の低迷が心配される中、来年度予算での投資的経費の削減幅を抑えることはできないか。
答弁
(財務部長)本市の公債費負担は中核市の中でワースト1位であり財政の硬直化が進んでいるため、歳出削減の方針を緩めることは困難です。しかし、投資事業の圧縮が地域経済に与える影響は否定できず、可能な限り予算を確保する必要があります。国の有利な政策を最大限活用し、財政負担軽減と予算確保の両立を図ります。
(5)12月17日(下元 博司、浜口 佳寿子、高木 妙、岡崎 豊)
日本共産党 下元 博司
浦戸「道の駅」構想=決裁偽造
国への文書と矛盾する答弁
質問
平成26年6月20日付で市が国へ提出した文書に記載されている「地権者による地域貢献の申し出」こそが、この構想のきっかけではないか。
答弁
同構想は、平成26年9月議会で地元出身の議員からの提言を受け、検討に着手したもの。
質問
関与させられた職員に対し、トップとして謝罪するべきでは。
答弁
関係職員の皆さまには、それぞれご心配とご苦労をかけましたことをおわび申し上げます。
アートアクアリウム展
質問
同展は人身売買、売買春、女性の商品化である花魁(おいらん)について目をつむり、華やかさの側面しか捉えていない。人権教育・啓発推進基本計画や男女がともに輝く高知市男女共同参画条例との整合性はどうか。
答弁
芸術作品であっても人権侵害するものであってはならないが、この作品には差別的な意図はなく、差別を助長するものとは考えない。
日本共産党 浜口 佳寿子
女性の雇用環境改善を求める
質問
コロナ禍で雇用の不安定さやパワハラ被害など女性の雇用環境の実態が浮き彫りとなった。本市の男女共同参画推進プラン2021に課題をどう反映させるのか。
答弁
「家庭や職場でのジェンダー平等の実現」を目標に、働きやすい職場環境づくりや生活上の困難を抱える女性への支援等を掲げる。
重い介護保険料負担の軽減を
質問
年金は減る一方で医療費等の負担は増え、高齢者の負担は限界に達している。第8期介護保険計画では保険料軽減策が必要と考えるが、市長に伺う。
答弁
運営基金を取り崩す等、可能な限り保険料の上昇を抑えたい。
自治体の存在意義問われるシステムのデジタル化
質問
デジタル化に伴う全自治体システムの統一によって、本市独自の施策が実施できなくなる恐れがある。市長はどう確保するのか。
答弁
国に中核市市長会から実情調査や柔軟なシステム整備を提言した。今後の国の情報に注視する。
公明党 高木 妙
理美容業界への支援
質問
コロナ感染が心配される中でも、顧客との密接な接触を避けることが困難な理美容などの業種に対する支援の創設を求める。
答弁
具体的に検討する。
視覚障がい者支援
質問
「暗所視支援眼鏡」を高知市日常生活用具給付事業に加えることについて伺う。
答弁
3月補正での対応も視野に入れながら検討してまいります。
保育所等での視力検査の実施
質問
子どもの成長過程で見落とされがちな「弱視」の改善につながればと、期待を込めて伺う。本市保育施設では「高知市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例」に基づき健康診断が行われているが視力検査は実施されていない。市条例15条の定めのとおり実施するべきではないか。
答弁
ご指摘いただきましたとおり保育園での視力検査を実施することとし、実施方法などについては医師会等に相談の上、準備を進めてまいります。
市民クラブ 岡崎 豊
決裁文書偽造の総括について
質問
今回の総括では、市長の判断が検証されていない。決裁文書の事後作成で、市長の判断が法律や規則、社会通念上ふさわしいものか否か、事後の検証ができ得る内容が記述された総括が必要である。総括の作り直しを求めるが、市長にその意思の有無を問う。
答弁
作り直しは考えていないと、市長は答弁した。
障害者就労施設等の優先調達制度
質問
積極的に、全庁的な推進体制を整え、優先調達に取り組むよう、中澤副市長に問う。
答弁
障害者就労施設等の優先調達は、利用者の経済的自立を進める上で重要な取組であり、全庁的に取り組むと、副市長は述べた。
公益通報者保護制度について
質問
通報者を保護し、公益通報制度を有効に機能させるための所見を市長に問う。
答弁
周知に努め、安心して相談・通報ができる環境整備と弁護士の配置等を検討し、的確な体制づくりを進めたいと、市長は述べた。
4 農業委員会との意見交換会を開催
議会と農業委員会は、毎年意見交換会を開催しています。これは、農業委員会制度が改正され、農業委員に議会推薦がなくなったことから、平成29年度から行っているもので、今年度は12月3日に開催しました。
農業委員会からの報告等
農業委員会の会長から、農業委員会新制度への移行に伴うメリット・デメリット、市長に対して提出した令和3年度高知市農業施策等に関する意見書の報告がなされた後、各委員から、給食で使用するみそ等の加工品製造に対する支援、女性農業者への支援、新型コロナウイルスによる花卉(かき)需要への影響、農地基盤整備に対する支援について意見が出されました。
議会からの意見等
議員から、農地基盤整備制度の改善、所有者不明農地、耕作放棄地、新規就農者等に提供する中古ハウスの確保を図る仕組みと支援制度の創設、有害鳥獣対策のための予算確保と捕獲体制への支援、学校給食における食育の推進など多岐にわたる意見が出され、それぞれに対する農業委員の考え方が示されました。
今後に向けて
議員から、この意見交換会は4回目となり定着し、しっかりと歴史を刻んでいる。農業施策の推進は、農業委員と議員の双方にとって大きな課題であることからも、今後とも力を合わせて前に進めていきたい。
農業委員からは、4回目で定着したとの認識を大変うれしく思っており、若い後継者確保の解決方法についても議員の知恵を借りたい、また、この意見交換会が途切れることのないよう、議員の協力を願いたいとの要請がありました。
6 休憩室
高知市で電車といえば路面電車を指し、現役では日本最古の歴史を誇ります。子どもの頃、母とお街へ出かける際は、いつも利用したことを今でもよく覚えています。
さて、世界は「脱炭素社会」に向け、大きくかじを切りました。日本でも脱炭素を宣言する自治体が200近くになっています。環境に優しい電車は、本市のシンボルとして大切に後世へ伝えたいですね。
(議会広報委員 神岡俊輔)
7 会派の意見(12月定例会を振り返って)
市民クラブ
コロナ対策に明け暮れた一年
そのしわ寄せはどこに?
令和2年初頭から感染拡大が始まり、12月には本市でもかなり拡大をした新型コロナウイルス。12月議会では、そのコロナ禍によりさまざまな行事や事業が中止になったことから、使われなかった予算を事業者や市民の皆さん方を支援するための予算に組み替えるなど、全体としては増額となる補正予算を議決しました。また、公共交通を守るためとして、本市独自で「とさでん交通」の路面電車事業の支援を決めるなど、執行部の苦労も垣間見えました。
いずれにしても、一般家庭の貯金である財政調整基金も底が見え始め、来年度は大幅な財源不足も予想されており、議会は今後の予算編成やその執行に関し、内容の妥当性や執行状況の監視がますます重要になってきました。
保守・中道クラブ
予算編成、集落維持、よさこい祭り、桂浜整備の観光振興等に言及
本議会の個人質問には、和田、平田議員が登壇。和田議員は中山間、沿岸地域の人口減少と高齢化に目を向けるよう問題提起をし、集落維持の対策を講じるよう要望しました。平田議員はアフターコロナの経済対策として本年68回を迎えるよさこい祭りの開催についてや、1年前倒しされた桂浜再整備の理由とスケジュール等に言及し、それぞれにつき、市長、執行部より詳細な説明がされました。
また、当会派から提出をしました「新型コロナウイルス対応に従事する医療関係者等への支援拡充を求める意見書議案」については全会一致で可決されております。
日本共産党
感染防止対策を最優先に!
個人質問では、3億5千万円の公費を投じるアートアクアリウム展について、新型コロナ感染症が拡大しているため中止を求めた。
文化財行政等を教育委員会から市長部局へ移管する議案は、議論不十分として、審議を差し戻す動議を提出したが、賛成少数で否決。
“道の駅”公文書偽造への市長の「総括」や公文書管理が問われているにもかかわらず、11月に発覚した市職員の決裁偽造事件を個人質問終了まで伏せていたことは看過できない。この点で市長への問責決議を準備したが、議会運営委員会で一致とならず本会議提出に至らなかった。チェック機関としての議会の姿勢も問われている。
公明党
コロナ禍における支援策を求めて
公明党は、コロナ禍により疲弊する市民生活や社会経済支援について、現場の声に寄り添った創意工夫ある具体的な支援策を求めました。
中でも、緊急小口資金等の特例貸し付けの償還について、償還が始まる時期に生活破綻が生じない配慮を求めました。また、人との接触を回避できない理美容業界への支援や新入学児童への就学援助制度の実施など、生活に困窮された方々に対し、きめ細やかな配慮を行うとともに、自立を阻害しない速やかな対策を打ち出すことが必要と迫りました。
新こうち未来
「浦戸道の駅」お粗末な総括。これで幕引き?
都市計画マスタープランをさかのぼって作成し、当時の職員に押印させるという疑惑の「浦戸道の駅」構想。検察審査会が不起訴不当としたが、再度、検察が不起訴としたことを受け、10月26日に市長総括が出された。真実に触れることなく、従前の答弁の繰り返し記述。お粗末な総括だと指弾。
清和クラブ
コロナ感染症対策と経済の回復を
海治甲太郎議員がコロナ感染予防対策を徹底し、第68回よさこい祭りの開催を要請。国・県・市のGoToキャンペーン事業効果を問い、経済回復には市の下支えが必要とし、新たな活性化策を要望。
山嶽会
市政課題を掘り下げて質問・提案
高橋裕忠議員が質問に立ち、「高知市にじいろのまち宣言」や「来年度の予算編成方針」について質問・提案をいたしました。
今後も住みやすいまちづくりに向け議会活動を行ってまいります。
8 委員会の活動(10月1日から1月31日まで)
(1)常任委員会
予算決算常任委員会
12月定例会
一般会計補正予算など8件の議案について、18日に、総務、経済文教、建設環境、厚生の各分科会で質疑を行った後、23日の全体会で討論・採決を行い、いずれも全員賛成で可決しました。
総務常任委員会
11月臨時会
30日に、市長等の給与、旅費等に関する条例の一部改正議案など5件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決しました。
12月定例会
18日に、収入証紙条例の一部改正議案など10件の議案の審査を行い、事務分掌条例の一部改正議案など4件は賛成多数で、その他の議案はいずれも全員賛成で可決し、請願1件の結果を出しました。
また、公共調達条例に規定する労働報酬下限額の改定についてなど7件の報告を受けました。
経済文教常任委員会
11月13日
龍馬の生まれたまち記念館指定管理者の再公募についてなど3件の報告を受けました。
12月定例会
18日と21日に、市立高等学校授業料等に関する条例の一部改正議案など5件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決し、陳情1件の結果を出しました。
また、第2期教育振興基本計画の策定についてなど5件の報告を受けました。
1月21日
文化プラザ長寿命化整備事業の参加資格についての報告を受けました。
建設環境常任委員会
12月定例会
18日に、団地下水道条例の一部改正議案など4件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決しました。
また、工事請負契約締結の報告など3件の報告を受けました。
厚生常任委員会
12月定例会
18日に、国民健康保険条例の一部改正議案など6件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決し、請願1件の結果を出しました。
また、23日に、陳情1件の結果を出しました。
(2)特別委員会
行財政改革調査特別委員会
11月12日
廃棄物処理業務について(外部監査の指摘事項への対応)の報告を受けました。
まちづくり調査特別委員会
11月20日
立地適正化計画の見直しについての報告を受けました。
9 令和2年第480回臨時会・第481回定例会 議決結果
議決結果及び賛否一覧表(第480回臨時会) [PDFファイル/119KB]
議決結果及び賛否一覧表(第481回定例会) [PDFファイル/260KB]
10 高知市議会からのお知らせ
(1)本会議映像の配信
本市議会ホームページで、本会議および予算決算常任委員会全体会の映像を生中継および録画(過去1年間)で配信しています。
会議日や質問議員名、発言内容の語句等からも検索できます。
(2)会議録の閲覧
12月定例会本会議の会議録は3月上旬にできる予定であり、本庁舎1階の情報公開・市民相談センター、同3階の議会図書室でご覧になれます。
また、高知市ホームページ上の会議録検索システムで、平成6年12月定例会以降の本会議の会議録をご覧いただけます。
なお、平成19年4月以降の委員会の会議録もご覧いただけますが、少しでも早く閲覧できるよう、ホームページ上で同システムとは別に、完成した委員会記録から順次、PDFファイル形式で公開しています。
(3)録画DVDの貸し出し
本会議および予算決算常任委員会全体会の録画DVDの貸し出しを行っています。
貸し出し準備に時間を要するため、ご希望の方はあらかじめ、議会事務局にお申し込みください。(電話番号823-9400)
(4)請願書・陳情書の出し方
市の行政などに対して意見や要望があるときは、請願書や陳情書を議会に提出することができます。請願書は市議会議員1名以上の紹介を必要としますが、陳情書はその必要がなく、審査は請願と同様に取り扱われます。
請願書または陳情書は、議会事務局へ市議会議長宛てに1通提出してください。
なお、定例会ごとに締め切りがあり、それを過ぎた場合は次の定例会での審査になりますので、ご注意ください。
請願(陳情)書 記載例
○年○月○日 高知市議会議長 ○○ ○○ 様 (代表者の)住所○○○○○○○○○○○○ (代表者の)氏名 (個人の)印 紹介議員氏名 印 ※ 陳情は紹介議員不要です。 ○○○に関する請願(陳情) . 趣旨・理由 ※ 概ね800字以内で具体的かつ簡潔に記載してください。 |
(5)高知市議会だよりがアプリで読めます
高知市議会だよりは、無料アプリ「マチイロ」を利用してスマートフォンなどで閲覧できます。「マチイロ」ではいつでもどこでも高知市議会だよりを読むことができ、発行月の1日に自動でスマートフォン等にお知らせが届く機能があります。
11 会派の構成と電話・ファクス番号
会派名 |
人数 |
電話番号 |
ファクス番号 |
---|---|---|---|
市民クラブ |
9人 |
823-9402 |
802-3055 |
自由民主党・中道の会 |
7人 |
823-9401 |
873-0121 |
日本共産党 |
7人 |
823-9404 |
823-9558 |
公明党 |
6人 |
823-9403 |
871-2485 |
新こうち未来 |
3人 |
823-9406 |
822-8119 |
清和クラブ |
1人 |
821-9020 |
823-9350 |
山嶽会 |
1人 |
821-9070 |
823-9350 |
※ 清和クラブ、山嶽会のファクス番号は議会事務局直通です。
※ 保守・中道クラブは、令和3年1月1日から自由民主党・中道の会へ名称変更しました。
12 編集後記
より見やすく読みやすく、より分かりやすい広報紙を目指し、リニューアルの議論を重ねてきた「高知市議会だより」。市民の方々から非常に見やすくなったとのお声を頂き、広報委員会としてもとてもうれしく、やりがいを感じております。実は表紙の写真にもこだわりがあり、季節やイベント、事業等に気を配りながら委員会であれやこれやと選定をしています。思いの込もった表紙もぜひお楽しみください。さて今号の表紙は?
(議会広報委員)