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高知市議会だより235号(HTML版・令和6年12月1日発行)を発行しました
目次
(1)9月12日(宮本 直樹、横山 公大、清水 おさむ、氏原 嗣志)
(2)9月13日(甲木 良作、大田 芳男、長尾 和明、藤木 真由美)
(3)9月17日(野村 栄一、山根 堂宏、楠目 慎一郎、猪野 恵)
(4)9月18日(西村 昭夫、大久保 尊司、迫 哲郎、高木 妙)
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本文
1 9月定例会の概要
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9月定例会(第503回)を9月9日から30日までの22日間の会期で開催しました。
開会日には、市長が一般会計補正予算など16件の議案について提案理由説明を行いました。続いて財務部長、上下水道事業管理者が一般・特別会計と水道・公共下水道事業会計の決算認定議案の概要説明をそれぞれ行いました。
12日から19日までの個人質問には20人(うち16人が一問一答方式を選択)が立ち、財政、防災対策、健康福祉行政、環境行政、商工観光行政、農林水産行政、教育行政などについて、活発な質問戦を展開しました。 -
市長提出議案
最終日には、国民健康保険条例の一部改正議案など16件の議案について、いずれも賛成多数で、原案のとおり可決または認定しました。
また、監査委員、固定資産評価審査委員会委員の選任議案の2件が追加提案され、いずれも全会一致で同意しました。 -
議員提出議案
意見書議案では、ひきこもり支援基本法の制定を求める意見書議案など8件の議案を提出し、うち3件を全会一致または賛成多数で可決しました。
2 人事議案
9月定例会最終日の30日に、市長から監査委員、固定資産評価審査委員会委員の選任議案が提出され、それぞれ同意しました。
監査委員
金子 努
固定資産評価審査委員会委員
井上 拓也
窪田 有孝
3 第504回臨時会
10月臨時会(第504回)を10月28日に開催しました。
市長から、教育長の選任議案が提案され、全会一致で同意しました。
また、衆議院議員選挙に伴う市長専決処分の承認議案を、全会一致で原案のとおり承認しました。
5 12月定例会の日程について
12月定例会の日程のめどに関しては、開会予定日は12月5日(木曜日)で、閉会予定日は12月23日(月曜日)となっています。
正式な日程は、11月下旬に開催予定の議会運営委員会で決定されます。
6 休憩室
本年度の「高知市男女共同参画の日」の川柳コンテスト優秀賞の『楽だよな「男らしさ」を脱いだなら』(61歳男性)に対し、「まっことめでたい96歳」著者の松崎淳子さん(98歳)が『楽ながよ「女らしさ」はやめちゅうき』と返しました。
朝ドラ「虎に翼」が私たちに投げかけたものをしっかり受けとめ、誰もが「らしさ」に縛られない社会にしたいものですね。
(議会広報広聴委員 岡崎 邦子)
7 個人質問
(1)9月12日(宮本 直樹、横山 公大、清水 おさむ、氏原 嗣志)
日本共産党 宮本 直樹
重大事案「学校プール事故問題」を市長と教育長に問う。
質問
「事故検証委員会は非公開となった。学校を守ろうとしているとしか思えない」との声が多い。小学校の保護者に不信感が増幅している。教育長の認識は。
答弁
検証委は公正・中立の立場。学校を守ろうという立場ではない。
プライバシーに配慮し、適切に検証内容の情報共有が必要だ。
質問
文科省のマニュアルには、被害児童等の保護者に配慮した支援が必要とある。ご家族の意向を把握した市長と教育長の対応は。
答弁
ご家族の事故原因を知りたい思いに少しでも応えていく。検証委員会の開催ごとに、その内容をご家族に丁寧に説明していく。
予算増で児童の安全確保を。
質問
学校予算が足りない。事故の根本原因の一つだ。最優先すべき「子ども達の命を守る予算」をどう確保するのか、市長に聞く。
答弁
現状、十分な額ではない。子ども達の命を守るために、必要な予算を増額できるよう取り組む。
自由民主党・中道の会 横山 公大
スポ-ツ振興について
質問
高知ユナイテッドへの庁内支援として応援垂れ幕や職員のユニフォーム着用を検討してみては。
答弁
提案のあった目に見える支援はチーム、選手、サポーターの一体感を生み、応援ムードを盛り上げるものであり、ソフト面でのサポートを前向きに検討していく。
新たな財源確保について
質問
ネーミングライツの応募は目標の3分の1にとどまった。現状の見解と見通しを市長に問う。
答弁
さまざまな場において積極的に協力を求めており、財務部においても、20を超える企業にお願いをしてきたほか、SNSでも周知を行ってきた。10月からの2次募集では、候補施設の追加や企業からの提案型を検討していく。
ナイトタイムエコノミーについて
質問
安心のため、街灯の整備、監視カメラ設置、悪質な客引き禁止条例について市長の見解を問う。
答弁
警察や関係機関と連携し、注意喚起や啓発を行い、追手筋の道路照明灯の補修準備を進める。
自由民主党・中道の会 清水 おさむ
質問
本市人口が30万人を切り、事業所税の課税権が消滅した場合の財政上の影響は。
答弁
昨年の質問のあと、総務省幹部との意見交換の場で指摘があり、総務省に詳細を問い合わせた結果、基準財政収入額とともに、事業所税見合いの基準財政需要額についても減額となることが明らかになり、事業所税約11億円全額が減収となることが判明した。
質問
とさでん交通の鏡川軌道橋の耐震性と本市の対応は。
答弁
鏡川軌道橋は昭和54年の架け替え以降、耐震補強工事等は行われておらず、架け替える場合、20億円以上の経費を要することが想定される。本年7月、県と関係市町、とさでん交通からなる「ワーキンググループ」が設置されており、今後の検討過程では、路面電車に係る専用軌道橋の在り方、全体的な費用負担、電車運転士の確保策などについても議論していくものと考えており、本市としてもあるべき方向性を関係者の皆さま方とともに見いだしていきたい。
自由民主党・中道の会 氏原 嗣志
質問
高温・異常気象による針木「まるはりブランド梨」の生育・生産・販売危機について伺う。
答弁
まるはりブランドの新高梨の品質の高さは全国的にも評価が高く、貴重な特産物である。近年の気候変動による生産量の低下や担い手不足などの課題が多く、産地の維持に向けて早急な取り組みが必要となっている。産地と共に関係機関が一体となってこの課題に取り組んでいくことが重要であり、本市も積極的に協力していく。
質問
桂浜「うぶすな博物館」の行政代執行の顛末(てんまつ)について伺う。
答弁
代執行に要した経費約3650万円は、請求・納付指導をするも未納のまま、時効により債権が消滅し、不能欠損処理を行った。
質問
春野小松の沼の進捗(しんちょく)について伺う。
答弁
小松の沼の違反造成については4月以降も造成主に対し指導を行ってきたが、現状で変化はない。市においても道義的責任はあるが、その法的責任は行為の原因者である造成主が負うべきである。
(2)9月13日(甲木 良作、大田 芳男、長尾 和明、藤木 真由美)
自由民主党・中道の会 甲木 良作
質問
本市のスクールソーシャルワーカーの活動状況と成果について伺う。
答弁
スクールソーシャルワーカーが関係機関と連携した回数は、5年前比較で約1.5倍となっていることからも、スクールソーシャルワーカーの役割はますます重要である。
今後においても、分野や職種の枠組みを超えた体制を構築し、子どもや保護者の困り感に寄り添った支援の充実に努める。
質問
本市としての今後のスクールソーシャルワーカー配置に関する考え方を教育長に伺う。
答弁
県の本市への委託状況が変わることにより、本市におけるスクールソーシャルワーカー配置等の体制が縮小されることは、本市の教育行政にとって大きな影響があると受け止めている。教育委員会としては、財政当局にも本市の現状を報告するとともに、配置等を含めた体制強化を図ることができるよう予算獲得に向けて努めてまいりたい。
自由民主党・中道の会 大田 芳男
災害時の給水について
質問
災害で断水すると、職員が応急給水施設を開設して給水が可能となります。職員が現場に来られない状況も想定した対応策が必要ではないでしょうか。
答弁
応急給水施設の開設は、飲料水としての適合性の判断が必要であり、基本的に職員が行います。災害発生時には職員の参集が難しいこともあり、管工事設備業協同組合と開設に向けた協議を進めており、早期に対応が可能となるよう取り組んでまいります。
街路灯について
質問
町内会が解散したことで街路灯が、この12年間で600灯以上消えています。街路灯を消さないための支援が必要では。
答弁
町内会連合会との連携・協力のもと、町内会の再結成等の取り組みを進めています。再結成が進まない地域では、街路灯の維持管理に特化した任意の管理団体をつくるなど、市民の皆さまの安全・安心に関わる街路灯の灯りを消さないように取り組みます。
市民クラブ 長尾 和明
保育施設みらい構想の取り組み
質問
今後の保育施設の在り方について、早急に意見を取りまとめる必要があると考えるが、作業の進捗(しんちょく)状況について伺う。
答弁
本市では、人口減少社会における良質な幼児教育・保育の提供体制を持続可能なものとすることを目的に、令和4年9月、保育施設みらい構想検討部会を立ち上げ、検討を進めている。
今年度からは、将来的な教育・保育施設の在り方を地域ごとに具体的にまとめた大街カルテの策定に向けて取り組んでいるが、本市の人口動向や教育・保育施設の将来的なニ-ズを推計し、公立のみならず民営保育所等にもヒアリングを行い、施設の多機能化や統廃合も含めたものとするため、カルテの策定には一定の期間を要する。
そのため、保育需要の推計を行った上で、今年度内にモデル的に大街2カ所を選定し、進捗(しんちょく)状況を検証しながら、来年度からの具体的な作業スケジュールに反映させるよう、取り組みを進めていく。
日本共産党 藤木 真由美
重倉での産廃施設火災の環境への影響について調査・公表を
質問
大気、水、土壌などの環境調査や測定を早急に実施し、結果を市民に公表する対応策は。
答弁
例年12月に実施している「環境影響調査」を10月に前倒しして調査できるよう進めており、結果はホームページで公表する。
スクールソーシャルワーカーの配置の改善を求める
質問
一人一人の子どもたちや家庭に、より丁寧に関わっていくための今後の取り組みは。
答弁
活動時間の保障や体制の強化は必要。令和6年度、県からの委託料が削減されているが、予算獲得に向けて努めたい。
障害児への通学支援の充実を
質問
移動支援サービスを通学に活用できる市の取り組みはあるか。
答弁
通勤、通学は事業の対象外であるが、保護者の急病やけが、出産など、やむを得ない事情や、本人自らが通学できるようになるための訓練目的で、期間を限定し、認めているケースがある。
(3)9月17日(野村 栄一、山根 堂宏、楠目 慎一郎、猪野 恵)
参政党 野村 栄一
コロナワクチン接種について
質問
予防接種健康被害救済制度申請数と副反応が生じた場合の医療機関などの情報提供、健康被害救済制度の周知など、10月接種への取り組みについて伺う。
答弁
今秋の定期接種からは、これまでの個別に接種券を送付する方法でなく、インフルエンザと同様に、接種希望の方が、委託医療機関へ自ら申し込みをして接種する方法となる。その際には、医療機関で副反応の情報や健康被害救済制度の説明を含めた、新型コロナワクチン接種説明書を個別に配布し、接種に当たっての判断に活用していただくこととしている。
長寿手帳について
質問
人生100年といわれる昨今。ネーミングを含め新しい形にできないか。
答弁
長寿手帳は、県が65歳以上の方を対象に昭和46年にスタート。中核市移行により県から事務を引き継いだもので、外出支援の大きなツールとなっている。名称が定着しているので変更は困難。
公明党 山根 堂宏
本市の災害協定の現状
質問
能登半島地震や南海トラフ地震臨時情報の発令など、昨今の現状を踏まえ、災害協定の相手先との取り組みを桑名市長に伺う。
答弁
公約に掲げた「大規模災害に備えた協定の総点検」は完了している。締結した協定の定期的な確認や防災訓練の実施等により、適宜、各分野における災害対応に関する計画の見直しや、受援体制を強化し、南海トラフ地震への備えを加速していく。
高知県の消防広域化に関して
質問
広域における消防関係費の財源負担の方法、構成市町村の将来的な人口動態や消防力の維持・強化など県域課題を担う役割を踏まえ、市長の所見を伺う。
答弁
県および県内市町村が消防広域化に対し、財政面も含めたさまざまな課題について、しっかり検討、議論が深められるよう、県には主導的な立場でけん引していただくとともに、県内の消防サービスが維持、向上できるよう取り組んでいただきたいと考えている。
市民クラブ 楠目 慎一郎
南海トラフ地震対策
質問
緊急輸送道路上の橋梁(きょうりょう)は発災時に早期利用可能か。
答弁
耐震対策が必要な橋梁を検討した結果、追加工事が必要な橋梁は10橋あり。追加工事は令和15年度に完了を予定している。
質問
本市所有のトイレトレーラー災害派遣支援の所感を桑名市長に伺う。
答弁
「災害派遣トイレネットワークプロジェクト」の趣旨に合致し導入し、今回、輪島市に災害派遣を行った。仮に、被災地にトイレトレーラーを派遣している最中に南海トラフ地震が発生した場合の運用については、プロジェクトの趣旨を踏まえ判断したい。
生成AI(人工知能)
※質問答弁ともに生成AIを活用
質問
生成AIが市民サービスに与える影響、サービス向上に向けた展望について伺う。
答弁
AI活用による業務効率化により高度な判断が必要な業務や市民とのコミュニケーションなど、住民サービスの向上が期待される。
公明党 猪野 恵
学校教育環境整備
質問
こうち志(こころざし)議会において、春野中学校の生徒からも提案があった、特別教室へのエアコン設置について、学力向上と将来を担う子どもたちの命を守る観点から、具体的な計画について、市長に伺う。
答弁
教育委員会では今年度、高知市立学校施設整備検討委員会を立ち上げ、特別教室へのエアコン設置についても、課題を整理しながら、設置の可能性について、検討を行うと聞いている。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)ワクチンの公費助成
質問
わが会派は、助成制度創設を求める一方、国会議員と連携し、政府への一貫した提案を行う中で本年、定期接種化への動きが始まったが、最新の国の情報と本市の取り組みを伺う。
答弁
厚生科学審議会での定期接種化問題なしとの報告において今後、予防接種基本方針部会では、対象年齢などの検討が進められる。
定期接種化が決定となれば、市医師会等とも連携し、速やかに開始できるよう取り組む。
(4)9月18日(西村 昭夫、大久保 尊司、迫 哲郎、高木 妙)
公明党 西村 昭夫
自動販売機横のリサイクルボックスへの異物混入について
質問
高知市は自動販売機横のリサイクルボックスへの異物混入を防ぐ具体的な対策の遂行が求められますが、ご所見を伺います。
答弁
今までも取り組みをしてきましたが、今後とも様々な機会を捉えながら効果的な周知、啓発活動に努めることで「事業者及び市民の意識の啓発を図る」ための取組を積極的に推進していきます。
質問
本市の施設に設置される自動販売機横のリサイクルボックスのいくつかを、試験的に新機能を持つリサイクルボックスに置き換えることはできないでしょうか。
答弁
9月11日に、本庁舎1階西にございます自動販売機に3個の設置が完了したところです。市民の皆さまには、異物の混入防止等に向けた行動変容につなげていただけるよう、今回の本庁舎でのケースも含めまして、新聞などのマスコミの皆さま方のご協力もいただきながら、積極的に周知、啓発活動に取り組んでいきます。
公明党 大久保 尊司
認知症施策
質問
認知症基本法が本年1月に施行され、認知症になっても、「できることや、やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間とつながりながら自分らしく暮らし続けることができる」という「新しい認知症観」という考え方が示されたが、高知市の次期計画に示すのか。
答弁
高知市においては令和6年3月に策定した高齢者保健福祉計画に内包する形で策定しているが、次期計画の策定に当たっては、さらに「新しい認知症観」の理解促進が図られるものにしていきたいと考えている。加えて、この「新しい認知症観」の理解促進を図るためには、認知症のご本人やご家族の視点が重要と考えており、認知症のご本人やご家族の皆さまのご意見を丁寧にお聞きし、得られたご意見を可能な限り計画に反映することにより、認知症になっても安心して暮らし続けることができ、希望を持ってやりたいことが実現できる支援の仕組みを構築していきたい。
日本共産党 迫 哲郎
西敷地舗装工事の入札差額の活用で、芝生や植樹を求める
質問
工事の予定価格と落札額は。
答弁
予定価格7228万円、落札額6544万円(差額は約680万円)。
質問
提案していたセンダイヤザクラの後継樹育成の状況は。
答弁
複数の接木(つぎき)を育成中である。植樹には、あと1年ほどかかる。
公募による桂浜荘の運営再開に当たって、市内の既存宿泊事業者と同等・公平な扱いを求める
質問
整備工事中の対応は。
答弁
公共事業と同等の対応を求め、災害時の緊急対応を担保する。指定避難所であり協定書も交わす。
質問
事業所税など優遇はないか。
答弁
ない。ただ、地域貢献の基準による評価を行う予定である。
福寿園の法人による完全民営化は市としての方針か
質問
民営化についてのアンケートを実施しているが。
答弁
民営化する意思決定には至っていない。近く、複数の法人の意見・要望を伺おうとしている。
公明党 高木 妙
ペットとの暮らしは、家族や伴侶動物として認識される生活スタイルになっているが、避難所でのペット同行避難の現状は生活実態に即しているか・・・・
質問
高知市の現状について伺う。
答弁
高知市はペットの同行避難を推奨している。指定避難所では、「ペットスペースを確保する」としており、衛生管理等は避難所運営マニュアルのペットに関するルールに基づき、飼い主の方が行う。
質問
スターターキットについて。
答弁
スターターキットの中身を詳しく知らないので、中身を研究して、どうするかを決めていく。
質問
ペット防災手帳の作成は。
答弁
発行に向けて検討を進める。
質問
ペット同室避難所の開設は。
答弁
風水害の災害発生時のペット同室避難について検討する。
質問
弥右衛門公園を使用して、高知市主催でペット同行避難訓練を開催してはどうか。
答弁
関係団体と連携し、弥右衛門公園でのペット同行避難訓練の開催を検討したい。
(5)9月19日(伴 武澄、岡崎 豊、下本 文雄、浜口 佳寿子)
市民クラブ 伴 武澄
プール事故を検証する第三者委員会は、あまりにも早く立ち上がった印象。真相解明と言いながら情報を一切開示しないという姿勢を崩さない隠蔽(いんぺい)体質に市民は怒っている。「一旦、第三者委員会に委ねると口出しできない」というのは本当だろうか
質問
市長は「検証委員会は原則公開」を強調してきたが、結果的に非公開になったことへの考えは。
答弁
委員会の決定を尊重する。
質問
事故の経緯について、市教委の報告書と高知新聞の報道には齟齬(そご)があるのでは。
答弁
新聞報道は把握している。教育委員会が持っている情報を第三者委員会へあげ、委員会が円滑に進むように尽力していく。
質問
泳ぎの苦手グループは何人。
答弁
20人以上。
質問
事故当日はバディを組ませたのか。
答弁
第三者委員会に提出した資料のことが、責任を持ってお答えできることであるので、お答えは差し控えたい。
市民クラブ 岡崎 豊
プール事故について
質問
「本当のことが知りたい」というご遺族の言葉にどう応えるのか。
答弁
ご遺族と直接会い、思いを聞いており、大変重く受け止めていると述べ、検証委員会で検証した結果を、ご家族にご報告することが大切だと、教育長は答弁した。
学力向上策について
質問
県市連携による教育施策の展開を市長に問う。
答弁
「学力向上推進室」を設置し、支援体制を強化した。県・市の教育長による年に複数回の協議の場で課題を議論し、具体的な解決策を模索。教育都市になるように魅力ある教育環境づくりを目指すと、市長は答弁した。
レプリコンワクチンについて
質問
被接種者の承諾を問う。
答弁
接種の努力義務はない。接種希望者は医師の判断のもと、十分な説明を受け、最終的に署名する。接種前に情報を広く周知し、市民が自己決定できるよう支援を行うと、担当部長は答弁した。
日本共産党 下本 文雄
「怖い」という被害児童の声が無視されたプール死亡事故、子どもの権利が生かされず最悪
質問
(意見表明権含む4つの原則)子どもの権利条約は、教育でどのように扱われ、どの程度知られ、理解されているか。
答弁
児童生徒の発達段階に応じて、各学校において適切に指導がなされていると認識している。
教員不足で「産休」代替未配置、毎年続くも抜本的解決策不透明
質問
予定の立つ産休代替は全国一多い指導主事の任務替え事例もあり可能。県教委の責任をただせ。
答弁
過去に学校長死亡時に着任事例があった。産休取得の場合、臨時的任用教職員、加配教員の計画的な配置を強く要望していく。
子どもの医療費無料化に圧力
質問
窓口負担を有料化すれば補助金増とする国の通知への見解は。
答弁
こども・子育て支援に逆行する。容認できないものとして、保険者努力支援制度の評価項目から削除するよう全国市長会等を通じ、国に対し強く要望していく。
日本共産党 浜口 佳寿子
署名1893筆を受け、財源確保を含め児童クラブ土曜開設拡充に向けた検討開始を表明
質問
ニーズが高く拡充は待ったなし。早期実現へ今後の取組みは。
答弁
早急に現在の保護者に勤務実態調査を行い、費用対効果を勘案しながら開設方法の検討進める。
高知市は障がい者法定雇用率5年連続未達成。信頼揺るがす大問題
質問
市長の認識と直ちに達成するための取組みについて伺う。
答弁
地方公共団体として十分な責務が果たせているとは言い難い。スピード感を持って、障がいの特性に配慮した業務や職場環境に留意しながら、丁寧に雇用を進める。
「こども誰でも通園制度」今の保育士等の配置基準では対応に限界
質問
実施には都道府県をまたぐ受け入れ、乳幼児の安全性・心身への負担、困難を抱えた家庭への支援など課題は多いが対応を伺う。
答弁
現場から不安の声があり、実施できる園は限定的。制度導入や運営に必要な財政支援を中核市市長会等を通じて国に要望したい。
8 令和5年度決算を認定
9月定例会では、令和5年度決算の認定議案3件が提出され、いずれも賛成多数で原案のとおり認定しました。
5年度の一般会計の決算規模は、歳入総額は前年度比3.8パーセント減の1592億7699万円余り、歳出決算額は、対前年度比2.9パーセント減の1582億8602万円余りとなりました。
決算収支は、一般財源のうち、固定資産税や特別交付税が当初見込みより伸びたことや、扶助費等の歳出の不用が発生したほか、生活保護費等において国費等の超過受け入れが多額となったことから、財政調整基金等を取り崩すことなく、収支の均衡を保つことができました。
税収等の歳入の大幅な増加が見込めない中、扶助費の増加や公債費の高止まりにより、厳しい財政状況が続くことが想定されることから、決算状況の分析・評価、財政状況について質疑が行われました。
令和5年度決算について
質問
一般会計歳入中、高知県競馬組合の利益配分金とその活用内容について聞く。
答弁
令和5年度の利益配分金は3億7843万円余りである。本市では、一般財源として、畜産の振興、中小企業の振興、社会福祉の増進、教育文化の発展に活用している。畜産の振興では、5年度に、畜産の振興のための施策に要する経費に充てるため、畜産振興基金を設置し、この利益配分金を原資に1500万円余りを積み立てている。
予算決算常任委員会(分科会)における質疑
質問
高知家の救急医療電話である「#7119」の運用の成果について聞く。
答弁
令和6年度の見込み数で、利用件数は1万4千件を上回る状況であると聞いている。本市からの入電は6割程度となっており、そのうち救急車の要請が必要な割合は約5パーセントとなっている。このことから、相談先があることにより、自身で病院受診等の選択ができ、効果は高いと考えている。
質問
農業振興地域整備計画策定事業費に関し、全体として農用地は減少しているが、これまで農用地でなかった土地が新たに農用地になった事例はあるか。
答弁
農用地とすることが望ましいにも関わらず農用地指定がなされていなかったところもあり、今回の見直しによって、優良農地の確保につながった。
質問
水資源の効率的利用のための漏水防止対策事業に関し、本市布設の管路漏水調査と今後の予定について聞く。
答弁
布設から10年を超える管路について、市内全域で延べ1598キロメートルの管路の漏水調査を行ったが、そのうち、昭和55年以前の鉛製給水管で漏水箇所が多かった。令和6年7月末時点で、370件の漏水のうち、272件の修理を完了しており、残り98件の修理を順次進めていく。
質問
民生委員児童委員の補助を行う民生委員児童委員協力員の効果、実態について伺う。
答弁
協力員から民生委員になる方が多く、また、民生委員を卒業された方が後進の方の支援のため協力員となるケースもあり、協力員制度は民生委員減少の歯止めになっている。
9 会派の意見(9月定例会を振り返って)
自由民主党・中道の会
9月議会では、平田文彦議長のもと本会議で氏原嗣志議員、清水おさむ議員、横山公大議員、甲木良作議員、大田芳男議員が登壇し、市政の抱える諸課題について、多角的な観点から個人質問を行いました。委員会審議では総務常任委員会で吉永哲也議員、藤川裕介議員、経済文教常任委員会では竹村邦夫議員、建設環境常任委員会では和田勝美議員、上田亜矢子議員、厚生常任委員会では高橋裕忠議員が提出された議案の審議に臨みました。予算決算常任委員会では戸田二郎委員長のもと浜口卓也議員が補正予算案・令和5年度決算の認定議案に対し、会派を代表して賛成の立場から討論を行いました。以下、会派としての意見です。
補正予算について
移住のお試し滞在施設の拡充、市内事業者へのインターンシップ・中小企業社員の資格取得への補助、農道および水路の災害復旧、中心市街地公衆無線LAN環境整備、住宅耐震化補助金の増額、産後ケア事業費の増額は政策効果が期待され、市民ニーズも高く、早期の予算化を評価します。
決算の認定議案について
一般会計の実質収支において黒字を確保したことは評価しますが、単年度では2年連続の赤字となったことは懸念材料であり、引き続き慎重な財政運営を要望します。収入未済額の改善について、担当職員のご努力に敬意を表します。硬直化した財政構造を弾力性のあるものに変えるよう、さらなる取組を市長・執行部に期待します。
市民クラブ
9月議会で注目されたのは、プール事故に関する検証委員会の運営方法でした。市民クラブは、検証委員会の議論を公開するよう代表者会で求めるも、合意は得られませんでした。検証委員会は非公開と決定。審議内容は分からず、市民の知る権利は制限されました。
この問題について、岡崎豊、伴武澄議員が質問。しかし、事故の詳細や対応等に関する質問に対して、「答弁を控える」など、納得できる答弁はありませんでした。
会派が課題としている防災や公共交通に関して、防災では、長尾和明議員が、能登半島地震の水道復旧について質問。また、カスタマーハラスメント条例の必要性を訴えました。
楠目慎一郎議員は、公共交通の利用促進策等を質問。デジタル化の推進では、全庁的に生成AIを活用するよう提言をしました。
日本共産党
プール事故問題-市議会としても広い視野で検証する場が必要
7月に発生した学校プール死亡事故について、今議会閉会時点でもなお、教育委員会から市議会への正式な報告がないことは重大であることを指摘してきました。
第三者検証委員会の公開・非公開についても、文科省の事故検証マニュアルにある被害児童の保護者の意向に配慮する手続きがとられていないことを明らかにしましたが、公開を求めた保護者の希望が反映されないこととなりました。
日本共産党は、今回の事故は、教育委員会だけに関わる問題ではなく、子どもの権利条約の視点で、幅広く子ども施策全般の拡充を含めた議論が必要であり、市議会に特別の委員会設置を提案しました。
公明党
9月補正と決算審査
公明党は「れんけいこうち二段階移住支援事業」の補正予算審査のために、すでに開設されている拠点施設を視察しました。その居住空間は十分な間取で、布団を持参すればすぐにも生活できるよう、家具や家電も整備されています。今後、増設されるお試し滞在施設の利用により、子育て支援が充実してきた本市に、多くの移住者が来られることを望みます。
令和5年度決算では、財政健全化指数は中核市の中でも厳しいもので、無駄の削減や将来負担を鑑みた事業の選択は必要です。しかしながら、市民ニーズに応えるサービスが求められることから、税外収入をはじめとする歳入確保策の徹底や行財政改革を望みます。
参政党
10月からの秋冬の新型コロナワクチン接種ですが、これまで7回実施されました。お亡くなりになられた方や副作用で苦しんでおられる方も少なくありません。
市に対して、接種のメリット、デメリットの周知を行うよう求めました。
10 委員会の活動(8月1日から10月31日まで)
(1)常任委員会
予算決算委員会
9月定例会
20日と24日に、一般会計補正予算など9件の議案について、総務、経済文教、建設環境、厚生の各分科会で質疑を行った後、26日の全体会で討論・採決を行い、一般会計及び特別会計の決算の認定議案は賛成多数で、そのほかの議案については、いずれも全員賛成で可決または認定しました。
10月臨時会
28日に、一般会計補正予算についての市長専決処分の承認議案について、総務分科会で審査を行った後、全体会で採決を行い、全員賛成で承認しました。
建設環境委員会
9月定例会
20日と24日に、調停の申立て等についての議案の審査を行い、全員賛成で可決し、請願1件の結果を出しました。
また、六泉寺町市営住宅等再編基本計画策定の進捗(しんちょく)状況についてなど6件の報告を受けました。
総務委員会
9月定例会
24日と25日に、災害用マンホールトイレ上部構造物購入契約締結議案など2件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決し、請願1件の結果を出しました。
また、ネーミングライツ事業についてなど9件の報告を受けました。
厚生委員会
9月定例会
24日に、3件の議案の審査を行い、国民健康保険条例の一部改正議案および高知県後期高齢者医療広域連合規約の一部変更に関する議案は賛成多数で、個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正議案については、全員賛成で可決し、請願1件の結果を出しました。
また、令和6年度事務事業評価結果についてなど4件の報告を受けました。
10月21~22日(委員会視察)
〇長野県松本市 電力使用量データとAIを活用したフレイル対策について
〇神奈川県川崎市 川崎市動物愛護センターについて
経済文教委員会
9月定例会
20日と24日に、都市公園条例の一部改正議案の審査を行い、全員賛成で可決しました。
また、高知中央産業団地(布師田地区)の分譲の公表についてなど10件の報告を受けました。
(2)特別委員会
南海地震等災害対策調査特別委員会
8月13日
事前復興まちづくり計画復興基本方針(案)の策定についての報告を受けました。
また、市議会業務継続計画(議会BCP)についての協議を行いました。
まちづくり調査特別委員会
10月29~30日(委員会視察)
〇栃木県宇都宮市 LRT事業について
〇栃木県栃木市 空き家対策と移住定住について
11 令和6年第503回定例会・第504回臨時会 議決結果
議決結果及び賛否一覧表(第503回定例会) [PDFファイル/81KB]
議決結果及び賛否一覧表(第504回臨時会) [PDFファイル/14KB]
12 高知市議会からのお知らせ
(1)本会議映像の配信
本市議会ホームページで、本会議および予算決算常任委員会全体会の映像を生中継および録画(過去1年間)で配信しています。
(2)議会中継(ケーブルテレビ)
定例会の本会議および予算決算常任委員会全体会の模様は、高知ケーブルテレビで生中継しています。
(3)会議録の閲覧
9月定例会本会議の会議録は12月上旬にできる予定であり、本庁舎1階の情報公開・市民相談センター、同3階の議会図書室でご覧になれます。
また、高知市ホームページ上の会議録検索システムで、平成6年12月定例会以降の本会議の会議録をご覧いただけます。
なお、平成19年4月以降の委員会の会議録もご覧いただけますが、少しでも早く閲覧できるよう、ホームページ上で同システムとは別に、完成した委員会記録から順次、PDFファイル形式で公開しています。
(4)録画DVDの貸し出し
本会議および予算決算常任委員会全体会の録画DVDの貸し出しを行っています。
貸し出し準備に時間を要するため、ご希望の方はあらかじめ、議会事務局にお申し込みください。
(電話番号 823-9400)
(5)請願書・陳情書の出し方
市の行政などに対して意見や要望があるときは、請願書や陳情書を議会に提出することができます。請願書は市議会議員1名以上の紹介を必要とします。
請願書または陳情書は、議会事務局へ市議会議長宛てに1通提出してください。
請願書は各定例会ごとに締切りがあり、それを過ぎた場合は次の定例会での審査になりますので、ご注意ください。
なお、陳情については、採決を行わないものとし、陳情文書表(住所、氏名、内容を記載)を作成し、議員に配付しています。
請願(陳情)書 記載例
○年○月○日 高知市議会議長 ○○ ○○ 様 (代表者の)住所○○○○○○○○○○○○ (代表者の)氏名 (個人の)印(※) 紹介議員氏名 印(※) ※ 陳情は紹介議員不要です。 ○○○に関する請願(陳情) . 趣旨・理由 ※ 概ね800字以内で具体的かつ簡潔に記載してください。 |
印(※)・・・署名(自署)の場合、捺印(押印)は必要ありませんが、ゴム印、パソコン等で氏名、代表者名を記載した場合、押印(個人印)をお願いします。
(6)高知市議会だよりがアプリで読めます
高知市議会だよりは、無料アプリ「マチイロ」を利用してスマートフォンなどで閲覧できます。「マチイロ」ではいつでもどこでも高知市議会だよりを読むことができ、発行月の1日に自動でスマートフォン等にお知らせが届く機能があります。
高知市議会だよりの無料アプリ配信(マチイロ)についてはこちら
(7)議員の寄附・あいさつ状について
議員の寄附・あいさつ状は公職選挙法で禁止されています。
- あいさつ状(年賀状・暑中見舞い等)の禁止
- 寄附の禁止
- 香典や結婚披露宴における祝儀の禁止(ただし、本人が出席の上、通常一般の社交の範囲内であるときを除く)
- 名刺広告の禁止
など、議員活動に対して法律上制限が加えられています。
市民の皆さまのご理解をお願いいたします。
13 会派の構成と電話・ファクス番号
会派名 |
人数 |
電話番号 |
ファクス番号 |
---|---|---|---|
自由民主党・中道の会 |
14人 |
823-9401 |
873-0121 |
市民クラブ |
7人 |
823-9402 |
802-3055 |
日本共産党 |
6人 |
823-9404 |
823-9558 |
公明党 |
6人 |
823-9403 |
871-2485 |
参政党 |
1人 |
803-5063 |
823-9350 |
※ 会派の構成は9月定例会(第503回)時点のものです。
※ 参政党のファクス番号は議会事務局直通です。