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高知市議会だより236号(HTML版・令和7年3月1日発行)を発行しました

目次
(1)12月10日(吉永 哲也、伊藤 弘幸、岡田 はるか、浜口 卓也)
(2)12月11日(木村 亘、藤川 裕介、伴 武澄、藤木 真由美)
(3)12月12日(高橋 裕忠、高木 妙、神岡 俊輔、下本 文雄)
(4)12月13日(岡崎 邦子、上田 亜矢子、浜口 佳寿子、岡崎 豊)
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本文
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1 12月定例会の概要
12月定例会(第505回)を12月5日から23日までの19日間の会期で開催しました。
開会日には、市長が一般会計補正予算など25件の議案について提案理由説明を行いました。
10日から13日までの個人質問には16人(うち13人が一問一答方式を選択)が立ち、財政、防災対策、健康福祉行政、環境行政、商工観光行政、農林水産行政、指定管理者制度、教育行政などについて、活発な質問戦を展開しました。
13日には、市長が報酬並びに費用弁償条例の一部改正議案など10件の議案について提案理由説明を行いました。 -
市長提出議案
最終日には、事務分掌条例の一部改正議案など35件の議案について、全会一致または賛成多数で、全て原案のとおり可決しました。
また、教育長の選任議案、人権擁護委員推薦についての諮問議案の2件が追加提案され、いずれも全会一致で同意または異議なき旨答申しました。
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議員提出議案
最終日には、市議会会議規則の一部改正議案を提出し、全会一致で原案のとおり可決しました。
意見書議案では、中山間地域等直接支払制度の継続、拡充を求める意見書議案など4件の議案を提出し、いずれも否決しました。
3 1月臨時会
1月臨時会(第506回)を1月31日から2月3日までの4日間の会期で開催しました。
市長から、8億6千万円で物価高騰の影響を受けた市民の生活や事業者への支援を目的として、市立小中学校等の給食費と保育所等の保育料や副食費の負担軽減、社会福祉施設等を運営する事業者への支援金の給付、農業・漁業者への燃油の購入費の補助、新たなタクシー地域アプリの導入等のための補正予算1件と、放課後児童クラブの保護者負担金の負担軽減のための条例議案1件の計2件が提案されました。
3日に、いずれの議案も全会一致で原案のとおり可決しました。
4 3月定例会の日程について
3月定例会の日程のめどに関しては、開会予定日は3月4日(火曜日)で、閉会予定日は3月26日(水曜日)となっています。
正式な日程は、2月下旬に開催予定の議会運営委員会で決定されます。
5 休憩室
高知市議会は、1984年、あらゆる国のあらゆる核兵器の廃絶を全世界に強く訴える「非核平和都市宣言」を決議しています。昨年末、長年筆舌に尽くし難い苦難の道を歩んでこられた「日本被団協」のノーベル平和賞受賞は何よりうれしい出来事でした。被爆80年の今年、「核兵器は一発たりとも持ってはいけない」との悲願実現へ、高知からも後押しせねばなりませんね。
(議会広報広聴委員 浜口佳寿子)
6 個人質問
(1)12月10日(吉永 哲也、伊藤 弘幸、岡田 はるか、浜口 卓也)
自由民主党・中道の会 吉永 哲也
職員の意識改革について
桑名市長が市政の変革を目指し、初当選されて1年となった。
今までは「できない」の言葉が聞かれた職場が「やってみよう」と意識改革の芽が出始めてきた。
来年度の契約に向け「公共施設のLED化」と「電力間接供給」で約5億円も安く契約できた。
質問
なぜ、安く契約できたのか。
答弁
LED化は、施設の規模等で6つのグループに分類することで多くの事業者が参加し、競争性が働き、予定価格約4億円が2億6千万円となり、また、今まで清掃工場の余剰電力の売却は環境部、公共施設で使用する電力の買い取りは財務部と、別々に契約していたものを、売り買いともに財務部で契約する「電力間接供給」としたことに加え、電力市場が安定したことで競争性が働き、予定価格約6億2千万円が約2億6千万円となり、両方で約5億円もの大幅削減となった。職員の意識の変化や意欲の高まりを感じることができ、高く評価している。
公明党 伊藤 弘幸
公立学校へのAED(自動体外式除細動器)屋外設置
質問
児童生徒や教職員また地域住民が安心して学校施設を利用できるように、2台目のAED屋外設置の予算を市長に伺う。
答弁
突然の心停止が起こった場合に命を助けることに直結するAEDの設置、特に屋外への増設について、検討を進めてまいります。
本庁舎へのAED適正配置
質問
市民の命を救うため、全てのフロアへのAEDの設置を総務部長に伺う。
答弁
心停止した場合は、一分一秒でも早い心肺蘇生法とAEDを用いた一次救命処置が重要です。ガイドラインを参考に、適正な配置を検討してまいります。
投票支援カードの導入
質問
導入に向け進捗(しんちょく)状況について、選挙管理委員会委員長に伺う。
答弁
必要とする有権者の方に、分かりやすく利用しやすい支援カードとなるよう改良しており、7月の参議院選挙での導入に向け、丁寧な周知を図っていきます。
日本共産党 岡田 はるか
政治姿勢 女性差別撤廃条約の総括所見について市長に聞く
質問
権利侵害を直接通報でき、調査などが行える選択議定書の批准の必要性をどう考えるか。
答弁
国際社会で責任を果たしていく観点からも、批准は必要。
安全面に懸念のある関西万博への修学旅行検討は、子どもたちの命と安全を第一に慎重な判断を
質問
事前の下見など、安全確保のための十分な対応が可能か。
答弁
検討している学校はオンライン説明会に参加し、オンライン研修会にも参加予定。内容を協議して実地踏査(とうさ)を行うこととなる。最新情報にも注視しながら、学校と情報を共有し検討を行う。
物価高騰下、目標を上回る黒字となっている水道事業会計について、他市でも実施されている制度の創設で、市民への還元を求める
質問
高齢者・障害者、非課税世帯等の基本料金の減免制度を創設することについて伺う。
答弁
独自で制度を設けることは、負担の公平性の観点からも困難。
自由民主党・中道の会 浜口 卓也
台湾・高雄市での観光PRについて
質問
市長がトップセールスに行かれた成果は。
答弁
よさこいを通じた文化交流から経済交流に発展させる。今回、漢神(はんしん)百貨のCEOとの面談がかない、来年度からは、よさこいパレードに加え、漢神百貨店内での「高知物産展」を行う予定。
高知市・渋谷区 観光・文化交流協定について
質問
協定締結をきっかけに渋谷区との連携を今後一層深めるべきでは。
答弁
今後は防災協定の締結についても検討を進め、経済面での連携と同時に本市のまちのコイン「ぼっちり」と渋谷区のまちのコイン「ハチポ」の連携に取り組む。
高知商業高校について
質問
学校施設の老朽化対策について問う。
答弁
現在、今後10年間の長寿命化工事のための基本計画を策定中。特にトイレについては、できるだけ早期に改修工事に着手したい。
(2)12月11日(木村 亘、藤川 裕介、伴 武澄、藤木 真由美)
市民クラブ 木村 亘
「情プラ法」により実効性を
質問
令和6年5月に「プロバイダ責任制限法」が「情プラ法」に改正され、施行は1年以内。ネット上の人権侵害防止により実効性を持たせるため、国が定める削除基準に同和地区の識別情報の摘示(てきし)、不特定多数の集団も対象とするよう国に要望することを提案する。
答弁
識別情報の摘示、「共通の属性を持つ不特定多数の集団」への権利侵害を対象とすることもガイドラインに盛り込むことが適当である。国への要望も検討する。
新教育長の人権教育への認識
質問
これまで高知市において実践されてきた同和教育への評価や、人権教育に対する認識を聞く。
答弁
同和教育加配として地域の方たちと接する中で、厳しい環境の中で頑張る子どもたちのために、「命を守る」「居場所をつくる」「良いところを見つけて伸ばしていく」という3つのテーマにたどり着いた。さまざまな人権課題や差別事例を重ね合わせながら、人権教育を推進していきたい。
自由民主党・中道の会 藤川 裕介
公共施設の在り方
質問
実効性のある計画に基づき、公共施設マネジメントを着実に実行していただきたいが、今後の取組に向けた桑名市長の決意を伺う。
答弁
統廃合や使用料の見直しについては、利用されている市民の皆様のご意見を十分に踏まえ判断するとともに、受益者負担の見直しについても適正な負担となるよう総合的に勘案し、検討していく。
スポーツ振興・地域振興
質問
さまざまなスポーツの力を最大限活用し、スポーツ・地域振興に向けたビッグプロジェクト(県民体育館の再整備)を県市連携で推進していただきたいが、本市の期待について桑名市長に伺う。
答弁
全国大会やプロスポーツ等、さまざまなイベント開催が可能なアリーナ機能が検討されており、市民の期待も大きいと考えている。
また、災害時の避難を想定した整備も考慮され、津波避難ビルが少ない潮江地区の皆様にとっても待望の施設であると考えており、県市連携で実現に向けて取り組む。
さきがけ高知 伴 武澄
消防の広域化議論は無駄
質問
消防は市町村が担うもの。高知県が発表した県消防広域化の実現には全ての自治体議会の合意が必要であり、不可能。無駄な時間と労力を費やすのはやめよう。
答弁
市は検討することには合意しているが、「あり方検討会」の場で議論を深め、慎重に検討する。
部を2つ増やす機構改革に反対
質問
行革が必要な時代に逆行ではないか。文化観光スポーツ部は意味が分からない。金もうけのにおいがする。器をつくるだけでなく、中身の充実を求める。
答弁
文化、観光、スポーツは親和性が高い。文化振興、スポーツ部門が観光部と一緒になることにより、世の中に知ってもらうきっかけを作り、観光誘致に繋げたい。
子どもの命、居場所、いいところ
質問
新教育長はどんな教育行政を目指すのか。
答弁
子どもの命を守り、心のセーフティーゾーンの役割を果たす居場所をつくる。子どものいいところを見つけ、伸ばしたい。
日本共産党 藤木 真由美
新教育長に「子どもの命を守るため」の予算確保について問う
質問
予算確保の内容は。
答弁
学校施設の安全点検で判明した修繕が必要な箇所のうち、優先順位の高いものから対応する。
児童生徒が豊かに学ぶ環境を
質問
全国学力テストに参加しないことで、教員が本質的・創造的な授業を行えるのではないか。
答弁
授業改善の視点を示す優れたものと捉えている。
給食費の保護者負担の回避を
質問
令和7年度の学校給食費の値上げ分は臨時交付金の活用を。
答弁
可能性を検討する。
選挙の投票率向上に向けて
質問
高齢者や障害者、交通の便が悪い地域に居住する市民が投票しやすいように、移動投票所の導入の検討や投票所までのデマンドタクシーの運行をしてはどうか。
答弁
移動投票所は、投票管理者や立会人、車両、通信設備など相当額が必要で困難。中山間地域や大規模団地の高齢者等のデマンドタクシーは研究する。
(3)12月12日(高橋 裕忠、高木 妙、神岡 俊輔、下本 文雄)
自由民主党・中道の会 高橋 裕忠
市民の皆さまから寄せられた要望や情報提供への対応について
質問
市民の皆さまからの要望や情報提供について、どのように回答しているのか。
答弁
(総務部長)「高知市市民の声等の公表に関する要綱」に基づき「キャッチボール型広聴」実現のため、市のホームページおよび情報公開・市民相談センターで市民の声の内容、それに対する回答および対応について公表しております。公式LINEアカウントでは、対応状況を通報者に通知できるよう年度内をめどにシステムを改修しているところです。
公衆街路灯について
質問
町内会が組織されていない地域等の公衆街路灯の維持管理について対策は。
答弁
(市民協働部長)地域で街路灯管理の代表者を決め街路灯管理に特化した任意団体を作ることで、町内会同様の補助対象となります。ご相談があれば、市民協働部から地域に応じたご提案をさせていただきたいと考えております。
公明党 高木 妙
持続可能な公共交通と都市計画
質問
高知駅舎は、電車の北伸が可能な構造となっているか。桑名市長ならどのような都市整備のお考えを持たれたか伺う。
答弁
高知駅を高架化した際に、電車の北伸ができる空間を確保しているとお聞きしている。当時の判断は正しいと思う。ただ、その当時想定できなかった変化が生じたことから、今となれば、電車の北伸をしておいても良かったのではないかと感じている。
不登校対策
質問
「学びの多様化学校」設置に向けた進捗(しんちょく)について問う。
答弁
私の教育長就任と同時に検討チームを立ち上げ、学校種や設置形態、教育課程、設置場所の選定、運営方針などについて検討すべく定期的に情報共有を行っており、県と共に先進地事例の視察も計画している。
今後においても、県教育委員会とも連携し、子どもたちが安心して学び、成長できる学びの場を実現し、開校に向けて努力していく。
市民クラブ 神岡 俊輔
消防の広域化について
質問
県は11月末に、本県の消防の広域化を進めるため来年度以降の移行計画の試案を示したが、これについて市長の所見を伺う。
答弁
今回、県の示した試案をベースに議論がスタートするが、県内34市町村のさまざまな事情も踏まえ、丁寧な検討がされると受け止めている。
質問
消防の広域化は、本市の消防力を周辺市町村に提供することになるが、本市に空白を生じさせないよう、事前に増強しておく必要はないのか市長の所見を伺う。
答弁
今後の消防広域化を検討する場合、本市の救急体制等が現状より脆弱(ぜいじゃく)とならないよう慎重かつ丁寧な議論が必要と考える。
質問
県の示す試案は財源問題等さまざまな課題があるが、関連する会議等へ消防局を所管する総務常任委員会委員の出席を認めるべきではないか市長の所見を伺う。
答弁
総務常任委員会には、しかるべき機会に丁寧に説明させていただく。
日本共産党 下本 文雄
新教育長、プール事故説明「まずは12月議会で…」が大きく後退
質問
プール死亡事故前に子どもが発した「怖い」は子どもの権利条約の意見表明権に当たるか。
答弁
授業中の体調等、心情の訴えがあれば指導者は受け入れ、適切な対応は必要。しかし、「怖い」については検証中で答弁を控える。
質問
検証状況は議会へ一定の報告があってしかるべきではないか。
答弁
現時点で公開可能な情報が示されず、報告書待ちとなる。
29年間据え置きしている福祉タクシーチケットの増額を
質問
タクシー代値上げで重度障害者の移動が狭められている。値上分の増額をするべきではないか。
答弁
他都市の状況等参考に重度障害者の社会参加を損なわないよう利便性、増額含め検討を続ける。
政治資金パーティー、「今任期中は行わない」!?
質問
市長自身、政治資金パーティーは今後行わないと表明せよ。
答弁
今任期中は開催するつもりはない。
(4)12月13日(岡崎 邦子、上田 亜矢子、浜口 佳寿子、岡崎 豊)
市民クラブ 岡崎 邦子
市長の政治姿勢
質問
特定利用港湾指定を受けることにより災害からも有事からも確実に市民が守られると確信した上での判断なのか。
答弁
武力攻撃事態のような有事の利用を対象とするものではなく、軍事目的での利用や対策とするものではない。
高知の教育行政
質問
新教育長に全国学力・学習状況調査を今後も続ける事が本市にとって不可欠な教育活動と考えるか。又現状を踏まえてどこを不登校対策の切り口としていくのか。
答弁
学力調査も活用しながら学力向上を目指す。校内支援体制の強化と、一人一人のニーズに応じた学びの場の確保という2つの側面から取り組みを推進していく。
他に、50年続いているごみ収集の「高知方式」が今担い手不足で大ピンチ。しっかりとした環境対策を求める。医療的ケア児の命をつなぐ電源確保、自由民権記念館の唯一無二の資料群を地震・津波からどう守るか、対策を問う。
自由民主党・中道の会 上田 亜矢子
質問
高知市メタバースのビジョンを問う。
答弁
仮想空間の中で、自然や観光地をリアルに再現。イベントや観光案内、特産品販売を現実世界と融合させ、より魅力的な高知を発信する。よさこい祭り期間中の関連イベント開催などを検討中。
質問
災害避難所での口腔(こうくう)ケアをどう考えるか。
答弁
災害時の口腔ケアは誤嚥(ごえん)性肺炎予防に重要であり、特に高齢者や障がい者にとって命を守る手段となる。歯ブラシは自助備蓄を基本としつつ、福祉避難所には公的備蓄を進める。また、口腔ケアの重要性を周知し、市民には非常持ち出し袋への歯ブラシ準備を呼びかける。
質問
高知チャレンジ塾の現状と今後の展望を問う。
答弁
今まで延べ4455名が利用し、個別支援により高校進学や将来への希望を支えている。卒業生が支援員として戻る好循環も生まれており、今後も健康福祉部と連携し、支援していく。
日本共産党 浜口 佳寿子
新規保険証発行終了に伴う情報等を早急に知らせるよう求める
質問
個人情報と結びついたマイナカードの保険証利用のトラブルへの不信や高齢者等の不安解消のため、市民に新たな情報の周知を。
答弁
周知は重要。マイナ保険証で受診困難な方への保険証利用登録解除の手続き方法や、申請による「資格確認書」交付等について、周知方法・時期を含め検討したい。
市民の命を守るため「消えた停止線・横断歩道」に早急な対策を
質問
消えた横断歩道等の急増で、市民から要望が相次いでいる。知事に対し県警への予算増額を求めるべきではないか、市長に伺う。
答弁
交通事故防止などが目的の路面標示は市民の安全を守るために必要なもの。県に要望していく。
年度途中の保育待機児童249名。保育士確保により解消すべき
質問
市には保育士不足による隠れ待機児童を出さない責任がある。
答弁
育休明け等の保育需要に対応するため、来年度予算要求の中で改善策を検討したい。
市民クラブ 岡崎 豊
政治姿勢(機構改革について)
質問
機構改革の意図を問う。
答弁
今回の機構改革は、連携強化と業務の効率化を主眼とする。司令塔機能として「政策企画部」を新設し、県との連携強化を図る。「文化観光スポーツ部」も新設し、諸課題に柔軟に対応できる組織の構築を図ると、市長は答弁した。
新教育長の教育論について
質問
どのような教育環境を目指すのか、教育長に問う。
答弁
プール事故については、対応をしっかり行いたい。また、教育上の課題に対して「いのちを守る」「安心できる居場所」「いいところを伸ばす」、このキーワードに基づき施策を行いたい。不登校についても、さらに手を打っていきたいと、教育長は答弁した。
ワクチン接種について
質問
ワクチン接種の中止を提案し、その危険性を市民に伝え、接種の判断を委ねるべきと質問した。
答弁
自らの意思が重要であるので、事前周知と医療機関での周知を行うと、担当部長は答弁した。
7 第2回市民の皆さまと議会との意見交換会
議会に言うてやin潮江
令和6年11月24日(日曜日)に潮江市民図書館で意見交換会を開催しました。
当日は、多くの市民の皆さまに参加していただき、議員を含む56人が8グループに分かれ、井上琢己アナウンサーの進行のもと、自由なテーマで、市民の皆さまと議員が活発な意見交換を行いました。
意見交換では、各グループから防災、公共交通、町内会、子ども、高齢者、教育など幅広い分野のご意見等をいただきました。
今回いただいたご意見等は、今後の議会における議論や政策形成につなげてまいります。
(ご意見等の一部)
〇潮江地区に津波避難タワー・ビルが必要ではないか。
〇公共交通の利用促進のため70歳以上の方の利用運賃を無料にしてはどうか。
〇町内会など地域の担い手不足が深刻化している。町内会に入る仕組みをつくれないか。
〇発達障害の子どもについての相談窓口の一元管理と一生涯を通じて支援できるような体制づくりをしてほしい。
〇子どもに寄り添うためにも、学校の先生の負担を軽くするためにもスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーを増やしてほしい。
各班で意見交換を行い、全体で発表しました。
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8 会派の意見(12月定例会を振り返って)
自由民主党・中道の会
自由民主党・中道の会では、令和7年度予算編成に向けての要望書を12月5日の開会日に合わせて桑名龍吾市長に手渡しました。主な内容は次の通りです。防災対策として、事前復興まちづくりの早期策定。少子化対策として、幼児教育・保育を担う民間事業者への支援、産後ケア事業の充実。観光振興として、「あんぱん」、大阪万博の経済効果の最大化。農林水産業振興として、DX・GX化推進による生産性向上。社会資本の計画的な整備と長寿命化。教育関連として、市立学校体育館への空調整備、ICT機器を活用した学力向上、いじめ不登校対策の充実などです。
同日より開会した12月定例市議会では、平田文彦議長のもと本会議で吉永哲也議員、藤川裕介議員、浜口卓也議員、高橋裕忠議員、上田亜矢子議員が登壇し、市政の抱える諸課題について、多角的な観点から個人質問を行いました。委員会審議では総務常任委員会で横山公大議員、経済文教常任委員会では竹村邦夫議員、大田芳男議員、建設環境常任委員会では氏原嗣志委員長のもと、和田勝美議員、厚生常任委員会では清水おさむ議員、甲木良作議員が提出された議案の審議に臨みました。予算決算常任委員会では戸田二郎委員長のもと、
それぞれの分科会に付託された議案について慎重に審議しました。最終日の本会議では市長提出議案および市議会会議規則改正案に賛成、意見書議案1件を自主投票、3件に反対しました。
公明党
桑名市政の大規模機構改革に期待
令和7年度に編成される大規模機構改革の条例議案が上程され、11年ぶりに2部を新設する。その中でも「文化観光スポーツ部」の設置は、文化およびスポーツなどを通して観光需要の喚起や移住・定住の促進を図るとしている。令和7年の関西万博やNHKの朝ドラ「あんぱん」などを契機として、さらに高知が注目される効果的な取り組みとなるよう期待したい。
また、本市の魅力発信のために行われる「シティプロモーション」では、高知市の食や文化を含めた情報を伝えるためのサイトや統一名刺も作成するという。職員や市民がセールスマンとなって、全国に「ファン」層を広げる官民一体の取り組みを応援したい。
市民クラブ
令和7年度機構改革に期待と不安!
桑名市長は2年目に入り、本市の「これから」を見据え市役所内の連携強化と業務の効率化を目指し、機構改革をスタートさせます。
政策企画部と文化観光スポーツ部を新設。今後、さまざまな課題に直面することになると思うが柔軟に対応できる組織となるよう、注視し期待しているところです。
12月議会、木村亘議員は人権、同和を柱に、神岡俊輔議員は消防の県一広域化一本に絞り県都としての責任ある対応を要望、岡崎豊議員は機構改革、厳しい本市の財政課題を言及、岡崎邦子議員は新教育長に集中して質問を展開。
さまざまな課題を深堀りし、今後も市政に反映させていきます。
日本共産党
市民の生活を支える予算に賛成
一般会計補正予算について、住民税非課税世帯への生活支援給付金、障害者自立支援、民間保育所への運営補助金など市民の生活を支えるための予算を歓迎、災害復旧費や公共工事費をゼロ市債事業として、来年度早期に工事稼働できることを評価して賛成しました。
「中山間地域等直接支払制度の継続、拡充」「学校給食費無償化の検討の加速」「高額療養費制度の限度額等見直しの慎重審議」などを求める意見書4件を提出しましたが、賛成少数でした。また、「精神障害者保健福祉手帳所持者に対する医療費助成制度」「学校の業務量に見合った教職員配置など」を求める請願に賛成しましたが、不採択となりました。
参政党
令和6年10月から秋冬コロナワクチン接種が始まっています。接種後の健康被害に苦しまれている方が多数おられます。会派では接種のメリット、デメリットを十分に考えてと強く訴えています。
さきがけ高知
期末手当増はノー
議員の期末手当が、国の人事院勧告に応じてアップするのは本末転倒。反対の立場から討論したが、特別職の報酬は、勧告に従う必要はないはずだ。
9 委員会の活動(11月1日から2月3日まで)
(1)常任委員会
予算決算委員会
12月定例会
16日に、土地開発基金条例廃止議案など14件の議案について、総務、経済文教、建設環境、厚生の各分科会で質疑を行った後、19日の全体会で討論・採決を行い、市第150号一般会計補正予算は賛成多数で、そのほかの議案については、いずれも全員賛成で可決しました。
1月臨時会
31日に、一般会計補正予算について、総務、経済文教、建設環境、厚生の各分科会で質疑を行った後、2月3日の全体会で討論・採決を行い、全員賛成で可決しました。
厚生委員会
12月定例会
16日に、市立保育所条例の一部改正議案など6件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決し、請願4件の結果を出しました。
1月臨時会
31日に、放課後児童健全育成条例の一部改正議案の審査を行い、全員賛成で可決しました。
建設環境委員会
11月12~13日(委員会視察)
〇富山県富山市 プラスチック再商品化について
〇富山県富山市(株式会社富山環境整備) プラスチック再商品化について(施設見学)
〇東京都町田市 町田市バイオエネルギーセンターについて
12月定例会
16日に、下水道条例の一部改正議案など3件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決し、請願1件の結果を出しました。
また、六泉寺町市営住宅等再編基本計画(案)についてなど4件の報告を受けました。
総務委員会
11月7~8日(委員会視察)
〇愛知県豊田市 DX推進の取り組みについて
〇三重県桑名市 AI活用型オンデマンドバスについて
12月定例会
16日に、職員の育児休業等に関する条例の一部改正議案など8件の議案の審査を行い、事務分掌条例の一部改正議案、機構改革に伴う関係条例の整備に関する条例制定議案および報酬並びに費用弁償条例の一部改正議案は賛成多数で、そのほかの議案については、いずれも全員賛成で可決しました。
また、入札・契約制度基本方針推進計画の策定など2件の報告を受けました。
経済文教委員会
11月7~8日(委員会視察)
〇鳥取県境港市 観光による商店街の活性化と、水木しげるロードや記念館を中心とした観光施策について
〇大阪府大阪市(高知県地産外商公社) KITTE大阪における高知県アンテナショップ「とさとさ」および高知市物産展について
11月21日
はりまや橋観光バスターミナル指定管理者の再公募についての報告を受けました。
12月定例会
16日に、市立学校設置条例の一部改正議案など4件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決し、請願2件の結果を出しました。
また、学校における安全の総点検の実施についてなど6件の報告を受けました。
(2)特別委員会
行財政改革調査特別委員会
11月1日
公共施設マネジメントの取り組み状況についてなど2件の報告を受けました。
まちづくり調査特別委員会
11月21日
おまち多目的広場整備の進捗(しんちょく)状況等についてなど3件の報告を受けました。
11 高知市議会からのお知らせ
(1)本会議映像の配信
本市議会ホームページで、本会議および予算決算常任委員会全体会の映像を生中継および録画(過去1年間)で配信しています。
本会議映像の配信はこちら
(2)議会中継(ケーブルテレビ)
定例会の本会議および予算決算常任委員会全体会の模様は、高知ケーブルテレビで生中継しています。
(3)会議録の閲覧
12月定例会本会議の会議録は3月上旬にできる予定であり、本庁舎1階の情報公開・市民相談センター、同3階の議会図書室でご覧になれます。
また、高知市ホームページ上の会議録検索システムで、平成6年12月定例会以降の本会議の会議録をご覧いただけます。
なお、平成19年4月以降の委員会の会議録もご覧いただけますが、少しでも早く閲覧できるよう、ホームページ上で同システムとは別に、完成した委員会記録から順次、PDFファイル形式で公開しています。
(4)録画DVDの貸し出し
本会議および予算決算常任委員会全体会の録画DVDの貸し出しを行っています。
貸し出し準備に時間を要するため、ご希望の方はあらかじめ、議会事務局にお申し込みください。(電話番号823-9400)
(5)請願書・陳情書の出し方
市の行政などに対して意見や要望があるときは、請願書や陳情書を議会に提出することができます。請願書は市議会議員1名以上の紹介を必要とします。
請願書または陳情書は、議会事務局へ市議会議長宛てに1通提出してください。
請願書は各定例会ごとに締切りがあり、それを過ぎた場合は次の定例会での審査になりますので、ご注意ください。
なお、陳情については、採決を行わないものとし、陳情文書表(住所、氏名、内容を記載)を作成し、議員に配付しています。
請願(陳情)書 記載例
○年○月○日 高知市議会議長 ○○ ○○ 様 (代表者の)住所○○○○○○○○○○○○ (代表者の)氏名 (個人の)印(※) 紹介議員氏名 印(※) ※ 陳情は紹介議員不要です。 ○○○に関する請願(陳情) . 趣旨・理由 ※ 概ね800字以内で具体的かつ簡潔に記載してください。 |
印(※)・・・署名(自署)の場合、捺印(押印)は必要ありませんが、ゴム印、パソコン等で氏名、代表者名を記載した場合、押印(個人印)をお願いします。
(6)高知市議会だよりがアプリで読めます
高知市議会だよりは、無料アプリ「マチイロ」を利用してスマートフォンなどで閲覧できます。「マチイロ」ではいつでもどこでも高知市議会だよりを読むことができ、発行月の1日に自動でスマートフォン等にお知らせが届く機能があります。
12 会派の構成と電話・ファクス番号
会派名 |
人数 |
電話番号 |
ファクス番号 |
---|---|---|---|
自由民主党・中道の会 |
14人 |
823-9401 |
873-0121 |
公明党 |
6人 |
823-9403 |
871-2485 |
市民クラブ |
6人 |
823-9402 |
802-3055 |
日本共産党 |
6人 |
823-9404 |
823-9558 |
参政党 |
1人 |
803-5063 |
823-9350 |
さきがけ高知 |
1人 | 856-9587 | 823-9350 |
※ 参政党、さきがけ高知のファクス番号は議会事務局直通です。
13 編集後記
「議会に言うてやin潮江」が開催されました。高知市議会として、初めて地域に出て意見交換会が開催されました。
議員もドキドキ。地域の皆さまも「どんな会やろう~」お互いに期待と不安が交錯する初会合は「やってよかった!」と。きっと参加者全員の思いのはず。
「公共交通は70歳以上無料に」のご要望をはじめ、賜りましたご意見・ご要望は、必ず市政に届けてまいります。
(議会広報広聴委員)