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第452回市議会定例会 議案審議結果
市長提出議案
議案番号 | 議 案 名 | 結 果 |
市第124号 | 平成27年度高知市一般会計補正予算 | 原案可決 |
市第125号 | 平成27年度高知市卸売市場事業特別会計補正予算 | 原案可決 |
市第126号 | 平成27年度高知市収益事業特別会計補正予算 | 原案可決 |
市第127号 | 平成27年度高知市駐車場事業特別会計補正予算 | 原案可決 |
市第128号 | 平成27年度高知市国民宿舎運営事業特別会計補正予算 | 原案可決 |
市第129号 | 平成27年度高知市水道事業会計補正予算 | 原案可決 |
市第130号 | 高知市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例制定議案 | 原案可決 |
市第131号 | 高知市職員の再任用に関する条例の一部を改正する条例議案 | 原案可決 |
市第132号 | 高知市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例議案 | 原案可決 |
市第133号 | 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例議案 | 原案可決 |
市第134号 | 高知市立学校の学校医,学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例議案 | 原案可決 |
市第135号 | 高知市手数料並びに延滞金条例の一部を改正する条例議案 | 原案可決 |
市第136号 | 高知市児童福祉審議会条例の一部を改正する条例議案 | 原案可決 |
市第137号 | 高知市火災予防条例の一部を改正する条例議案 | 原案可決 |
市第138号 | 市域内にあらたに生じた土地の確認議案 | 原案可決 |
市第139号 | 町及び字の区域の画定議案 | 原案可決 |
市第140号 | 定住自立圏形成協定の一部変更に関する議案 | 原案可決 |
市第141号 | 定住自立圏形成協定の一部変更に関する議案 | 原案可決 |
市第142号 | 定住自立圏形成協定の一部変更に関する議案 | 原案可決 |
市第143号 | 高知市デジタル固定系防災行政無線整備工事請負契約締結議案 | 原案可決 |
市第144号 | 高知市立朝倉第二小学校屋内運動場改築工事請負契約締結議案 | 原案可決 |
市第145号 | (仮称)高知一宮団地の共同開発に係る団地整備業務委託契約締結議案 | 原案可決 |
市第146号 | 非常備消防ポンプ自動車購入契約締結議案 | 原案可決 |
市第147号 | 支払督促の申立てについて | 原案可決 |
市第148号 | 高知市救護施設整備等事業者選定審査委員会条例制定議案 | 原案可決 |
市第149号 | 平成26年度高知市水道事業会計利益の処分に関する議案 | 原案可決 |
市第150号 | 決算の認定議案 | 認 定 |
市第151号 | 決算の認定議案 | 認 定 |
市第152号 | 決算の認定議案 | 認 定 |
市第153号 | 公平委員会委員の選任議案 | 同 意 |
市第154号 | 固定資産評価審査委員会委員の選任議案 | 同 意 |
市第155号 | 人権擁護委員推薦についての諮問議案 | 異議なき旨答申 |
議員提出議案
市議第37号 | 安保関連法案の徹底審議と今国会で採決しないことを求める意見書議案 | 否 決 |
市議第38号 | 地方創生に係る新型交付金等の財源確保を求める意見書議案 | 原案可決 |
市議第39号 | ICT利活用による地域活性化とふるさとテレワークの推進を求める意見書議案 | 原案可決 |
市議第40号 | 教育支援の取り組みに関する財政支援等の充実を求める意見書議案 | 原案可決 |
市議第41号 | 国民健康保険の地方単独事業に対する国庫補助減額措置の廃止を求める意見書議案 | 原案可決 |
市議第42号 | 都道府県単位を基本とした参議院選挙制度改革を求める意見書議案 | 原案可決 |
市議第43号 | 速やかにTPP交渉から撤退することを求める意見書議案 | 否 決 |
市議第44号 | 原発再稼働の中止を求める意見書議案 | 否 決 |
市議第45号 | 米軍新基地建設のための沖縄辺野古埋め立ての中止を求める意見書議案 | 否 決 |
可決された意見書の内容
地方創生に係る新型交付金等の財源確保を求める意見書
将来にわたっての人口減少問題の克服と成長力の確保の実現のためには,総合戦略の政策パッケージを拡充・強化し,地方創生の深化に取り組むことが必要である。
政府は本年6月30日,平成28年度予算に盛り込む地方創生関連施策の指針となる,まち・ひと・しごと創生基本方針2015を閣議決定した。
今後は,全国の自治体が平成27年度中に策定する地方版総合戦略の策定を推進するとともに,国はその戦略に基づく事業など,地域発の取り組みを支援するため,地方財政措置における,まち・ひと・しごと創生事業費や平成28年度に創設される新型交付金など,今後5年間にわたる継続的な支援と,その財源の確保を行うことが重要となる。
よって,政府に対し,地方創生の深化に向けた支援として,下記の事項について実現するよう強く要請する。
記
1.地方財政措置における,まち・ひと・しごと創生事業費と各府省の地方創生関連事業・補助金,さらには新型交付金の役割分担を明確にするとともに,必要な財源を確保すること。
2.平成27年度に創設された,まち・ひと・しごと創生事業費(1兆円)については,地方創生に係る各自治体の取り組みのベースとなるものであるから,恒久財源を確保の上,5年間は継続すること。
3.平成28年度に創設される新型交付金については,26年度補正予算に盛り込まれた地方創生先行型交付金以上の額を確保するとともに,その活用については,例えば人件費やハード事業等にも活用できるなど,地方にとって使い勝手のよいものにすること。
4.新型交付金事業に係る地元負担が生じる場合は,各自治体の財政力などを勘案の上,適切な地方財政措置を講ずるなど,意欲のある自治体が参加できるよう配慮すること。
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
提出先:内閣総理大臣/財務大臣/総務大臣/地方創生担当大臣
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ICT利活用による地域活性化とふるさとテレワークの推進を求める意見書
都市住民の農山漁村への定住願望が大きく上昇しており,政府機関の調査では,東京在住者の40.7%が,地方への移住を検討している,または,今後検討したいと回答している一方で,仕事がない,子育て環境が不十分,生活施設が少ない,交通手段が不便,医療機関が少ないなど多くの問題点も存在している。
その問題点を解決し,地方への人の流れをつくるには,地方にいても大都市と同様に働き,学び,安心して暮らせる環境を確保する大きな可能性を持つICT,情報通信技術の利活用が不可欠である。
また,ICT環境の充実によって,地域産業の生産性向上やイノベーションの創出による地域の活性化を図ることも可能になる。
そこで,企業や雇用の地方への流れを促進し,地方創生を実現するため,どこにいても,いつもと同じ仕事ができる,ふるさとテレワークを一層促進し,観光など地方への訪問者増加につなげることができる高速情報通信回線網の充実,中でもWi-Fi環境の整備が必要になる。
よって,政府に対し,下記の事項について要望する。
記
1.ICT環境の充実には,Wi-Fi環境の整備が不可欠であることから,活用可能な補助金や交付金を拡充し,公衆無線LAN環境の整備促進を図ること。
2.平成27年度からスタートしたテレワーク関連の税制優遇措置の周知徹底を図るとともに,制度を一層充実させ,拠点整備や雇用促進につながる施策を行うこと。
3.テレワークを活用して新たなワークスタイルを実現した企業を顕彰するとともに,セミナーの開催などテレワーク普及啓発策を推進すること。
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
提出先:内閣総理大臣/総務大臣/厚生労働大臣/経済産業大臣/地方創生担当大臣
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教育支援の取り組みに関する財政支援等の充実を求める意見書
日本の子供の貧困率は1990年代半ばから,おおむね上昇傾向にあり,平成25年の国民生活基礎調査によると,24年の貧困率は21年より 0.6%悪化し,16.3%となっている。家庭の経済状況等が子供に与える影響は大きく,特に,教育は子供の将来を左右する重要な課題である。
国はこのような現状を受けて,平成25年6月に,子どもの貧困対策の推進に関する法律を制定し,26年8月には子供の貧困対策を総合的に推進するため,子供の貧困対策に関する大綱を閣議決定した。そして,大綱では教育支援としてスクールソーシャルワーカーの拡充,教育費負担の軽減策,学習支援の推進等が示されている。
本市では,生活保護受給世帯に対する学習支援を実施し,高校進学率の向上等の効果を上げてきたが,生活困窮世帯の子供に対する学習支援が生活困窮者自立支援法の対象となることに伴い,平成27年度以降,国庫補助率が引き下げられることとなった。
各地方自治体の財政負担を重くすることは,事業の質を落とすとともに,継続的な実施を困難なものとし,子供たちに必要な支援が行き届かなくなる懸念がある。学習支援に限らず,大綱に基づく事業の実施に当たっては,国による財政支援等が不可欠である。
また,文部科学省は,スクールソーシャルワーカーの人数を予算ベースで平成26年度の約 1,500人から,5年後に約1万人に増員する目標を掲げている。6倍を超える拡充となることから,その受け皿となる人材の確保,育成をあわせて実施する必要がある。専門性を有した人材を安定的に確保するための対策が求められる。
よって,政府に対し,各地方自治体が子供たちに対して十分な支援が実施できるよう,下記の事項について強く要望する。
記
1.大綱に基づく事業が円滑に実施されるよう,国庫補助率の引き上げ等の地方自治体に対する財政支援を拡充するとともに,専門家の派遣及び情報提供等の相談支援体制を充実させること。
2.雇用環境の整備及び研修の充実等により,スクールソーシャルワーカーの安定的な人材確保を推進すること。
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
提出先:内閣総理大臣/総務大臣/文部科学大臣/厚生労働大臣/少子化対策担当大臣
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国民健康保険の地方単独事業に対する国庫補助減額措置の廃止を求める意見書
国民健康保険において,全国のほとんどの自治体で,被保険者が安心して医療を受けることができるようにと,子供の医療費を初めとした窓口負担分を軽減する地方単独の医療費助成制度が実施されている。
2014年4月現在,子供の医療費助成は全ての都道府県で実施され,通院では中学卒業までが930自治体,それ以上は204自治体,全自治体の65%に上るなど独自の努力を進めている。
この地方が単独で行っている医療費助成制度について,国は負担減額を行うことによって医療費の増大につながっているとし,補助制度を導入している自治体に対し,国庫負担金等を削減する減額調整を課している。
これは,国の政策でもある少子化対策やセーフティーネットを独自の手法で補っている地方自治体から見れば,その努力を阻害するものであり,財政的にも困難を抱える国保会計への足かせとなっている。
このほど,国において,子どもの医療制度のあり方に関する検討会が設置され,地方単独事業の減額調整問題についても検討されることとなったが,国民健康保険制度に関しては,今まさに,その構造的問題の解決に向けて,国と地方の双方が努力しなければならない時期にある。
よって,政府に対し,子供の医療費助成など地方単独の事業に対する国庫補助減額措置は速やかに廃止することを強く求める。
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
提出先:内閣総理大臣/総務大臣/厚生労働大臣/少子化対策担当大臣
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都道府県単位を基本とした参議院選挙制度改革を求める意見書
本年7月28日,参議院選挙の高知・徳島,鳥取・島根の2合区を柱に,選挙区定数を10増10減する公職選挙法の改正が成立した。
この合区に対しては,例えば,高知県と徳島県とでは,隣接しているとはいえ,実際は山で隔てられた地形などの影響により,それぞれ独自の文化を育んできた歴史もあり,地元住民には,人口数の計算だけで一くくりにされることに戸惑いが少なからずある。
また,今後,地方の人口減少が続くとすれば,一票の格差是正のため,さらなる合区の必要性に迫られ,有権者にとって,自分の住む県から代表を出せなくなり,地方の声が国政に届きにくくなるという不安の声もある。
この改正公職選挙法の附則には,平成31年に行われる参議院議員の通常選挙に向けて,参議院のあり方を踏まえて,選挙制度の抜本的な見直しについて引き続き検討を行い,必ず結論を得るものとすると明記されている。
参議院については,その発足当初から,多様な意見が国政に反映されるよう,地域代表的性格を持つ地方選出議員の担う役割が期待されてきた。
よって,国に対し,人口の多寡にかかわらず,都道府県単位の代表が国政に参加できる仕組みを基本に見直しを行うことを強く求める。
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
提出先:参議院議長/内閣総理大臣/総務大臣