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文久元年(1861)3月、井口村(現高知市井口町)永福寺門前で上士と下士の刃傷事件(井口事件)が起きた。
上士と下士との間ではこれまでも対立があったが、藩庁の裁決は何時の場合も下士に対して厳しく、彼らの憤激するところとなった。そのため下士勢力は藩の政治体制に反発し、それは更に思想上の対立に発展して行く勢いにあった。
こうしたなかで、井口事件は下士グループの新たな結束への自覚を促すこととなり、同年8月には、武市瑞山率いる土佐勤王党が結成された。
場所 | 高知市井口町108 |
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