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高知の酒は,淡麗辛口ですっきりしたのどごし。口当たりがよく飲みやすさには定評があります。そんな酒や郷土料理の皿鉢料理が振舞われる宴会を,土佐では「おきゃく」といいます。そんな「おきゃく」には,土佐独特の宴席文化があります。
「酒国・土佐」とよばれるほど,老若男女問わず酒好きが多い土地としても有名な高知の酒文化は,今も脈々と受け継がれています。
「箸拳」は酒席での代表的な遊びの一つ。二人で対戦を行い,袖元に隠して差し出されたお互いの箸の合計数を当てるというゲームです。そのゲームに負けたほうはお酒を飲む決まり(罰杯)となっています。箸拳にも段位が設けられ,毎年10月1日には「箸拳大会」が行われています。
伝統的な宴会遊び。サイコロ(コマ)のようなものを振り,出た目に指示された杯を使って飲む,という楽しく単純なものです。しかし,この杯,底がアンバランスで穴が空けられており,飲み干すまで置くことができなくなっています。。
たくさんの杯を裏返しにして,その一つに菊の花をかくしておきます。順番に杯を反していき,菊の花が入っていれば当たり。当たった人はそれまでに空いた杯に酒が注がれ,そのすべての杯を飲み干さなければならない,世にも恐ろしい宴会遊びです。