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歴史万華鏡コラム 2019年11月号

歴史万華鏡
高知市広報「あかるいまち」より

ブックマン

11月号写真
●高知市民図書館マスコットキャラクター「ブックマン」

みなさんは「ブックマン」をご存じだろうか。インターネットの検索サイトで「ブックマン」と入力すると、会社や商品、人物など、いろいろな「ブックマン」が出てくる。しかし、今回紹介するブックマンはそのいずれでもない。高知市民図書館の愛すべきマスコットキャラクターのことである。

ブックマンの登場は二〇年以上前のことである。市民図書館が現在のようにデータで本を管理する図書館情報システムを導入することになり、利用カードを作成することになった。そのカードのデザインに採用されたのが、それ以前にも「非公認」の形で図書館に関わっていたキャラクター、すなわちブックマンであった。この『あかるいまち』のイラストも手掛けるデザイナーの川崎(「さき」の字は正しくは右上が「大」ではなく「立」)敬子氏が生みの親である。

それ以降、ブックマンは利用カードのみならず、さまざまな場所で活躍してきた。図書館のパンフレットや利用案内、駐車場の看板などなど・・・。そうした功績が認められ、二〇一五(平成二十七)年には第十七回図書館総合展の第一回図書館キャラクター・グランプリの「図書館サポート」部門で審査委員会賞を受賞している。

昨今のキャラクターブームの影響もあってか、現在では図書館にマスコットキャラクターがいることは珍しくない。ただし、そのデザインはほとんどが人型か動物を擬人化したもので、一見して図書館キャラクターとわかるものは限られる。その点、本を擬人化したデザインと「ブックマン」という名前を持つキャラクターが立つべき場所は、図書館をおいて他にはない。そういう意味では、ブックマンはまさに「生まれながらの図書館キャラクター」といえる。

最後に、今年は市民図書館が開館して七〇年目にあたる。これにちなんで、現在オーテピアでは、「歴史の森」と「高知市民図書館イベントの足跡」という二つの関連イベントを三階で開催している。ブックマンはどちらかで出会えるので、興味のある方はぜひ探していただきたい。

オーテピア高知図書館 徳平 晶

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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「歴史万華鏡」のコーナーを再掲したものです。