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令和6年9月2日 市長定例記者会見(議事録・Youtube動画)
会見項目
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高知市ネーミングライツパートナー及び愛称決定
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高知市・渋谷区 観光・文化交流協定
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第503回高知市議会定例会提出議案の概要
配布資料
会見内容
配布資料を用いて市長から説明
質疑応答
【9月補正予算について(1)】※建築指導課,こども政策課,政策企画課,産業政策課
(記者)
能登半島地震の発生や南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表もあり耐震化に対する機運も高まってきているが,これをどのように具体的な行動につなげていきたいか。
(市長)
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の呼びかけ終了時にも述べたが,南海トラフ地震発生の可能性が無くなったわけではなく,地震などの災害はいつ,どのように発生するかは分からないので,引き続きの注意が必要である。
まずは住宅の耐震化を図っていただき,自らの命を守っていただくということを引き続き言っていかなければならない。
(記者)
県の人口減少対策総合交付金(連携加算型)の活用事業について,今回,予算計上されているものは,庁内のプロジェクトチームで提案されたものか。
(市長)
移住促進と若者の定着に関する提案が,先行して出てきたということで予算計上を行ったものである。今後,子育て支援策などについてもプロジェクトチームにおいて検討していきたい。
(記者)
この取組をどういうふうに移住促進,若者支援につなげていきたいか。
(市長)
断片的に見るのではなく,人口減少対策に取り組むためには、結婚支援から始まり、子育て支援、家庭支援、若者支援と続く一連の支援を全体として捉えることが必要である。
各支援を連続したものとして捉え、途切れのない支援体制を作り出すことが大切である。
【ネーミングライツパートナー】※財産政策課
(記者)
ネーミングライツパートナーについて,今回12件の施設でパートナーが決まったが,市長の受け止めは。
(市長)
企業の皆さん方も社会貢献をする場所が欲しいという声をこれまで聞いており,まちづくりに参加したいという思いが,この結果になったのではないか。
応募がなかった22施設についても,二次募集を行う。
市の施設はこのほかにもあるので,二次募集の終了後に提案型の募集についても考えていきたい。
(記者)
新しい愛称は今後どのように周知されていくか。
(市長)
広報紙「あかるいまち」や市主催の行事の際には,新しい愛称を使っていく。
今日の発表後は,各企業でも情報を発信していくと思う。
また,マスコミでも新しい愛称で報道していただければ有り難い。
【9月補正予算について(2)】※財政課,建築指導課
(記者)
住宅耐震化推進事業の申請数はどれくらいか。
(財政課長)
8月末時点で申請は332件あり,前年度の同じ時期と比べて280%となっている。
(記者)
申請が3倍近くになっていることに対しての市長の受け止めは。
(市長)
市民の皆さん方の危機意識というものが高まってきていると感じる。
ただ,国県の補助がなければできないので,国や県にも引き続き対応していただけるように要請をしていきたい。
【南海トラフ地震臨時情報】※防災政策課
(記者)
南海トラフ地震臨時情報について, これまで市民があまり理解をされていなかったような面もあるが,今後どのように周知していくのか。
(市長)
各自治体の対応にもばらつきがあったと思う。
国も少し自治体任せになっていた部分もあったので,具体的な対応の基準なども今後示されてくるのではないか。
(記者)
各自治体がバラバラという中で,市長の考える基本施策は。
(市長)
注意であっても最大の災害というものを常に想定し対応をしていく。
もう1つは空振りを恐れないということを皆さん方に促していきたい。
(記者)
一般の方の周知が追いついてないということが我々のアンケートなどでも出てきている。
今回は巨大地震注意ということだったが,次のレベル(巨大地震警戒)が出たときには事前避難の項目も入ってくるが,この場合,高知市としてはどうするのか。
(市長)
広報紙「あかるいまち」などで訴えていくことや,自主防災組織で行う避難訓練等で,巨大地震注意・警戒とはどういったものなのかなど,より具体的にして周知していき,事前避難についても,どのように市民が動いたらいいのか具体的なものを示していかなければならない。
(記者)
事前避難となった場合,高知市は避難所の数がまだ十分ではないかと思うが,今後,避難所の数を充実させていく考えはあるか。
(市長)
足りている状況ではないので,例えば広域避難というのも今後は考えていかなければならない。
(記者)
国からもう少し具体的な対応基準なども示されてくるとのことであるが,もう少し分かりやすいマニュアル的なものがあれば有り難いということか。
(市長)
どういった行動をしなければならないのか,また市民の皆さん方にもどういう情報を伝えていかなければならないのかということが,各自治体がバラバラになるよりは,一つにまとまったものがあれば有り難い。
【9月補正予算について(3)】※財政課,観光魅力創造課
(記者)
NHKの連続テレビ小説『あんぱん』が来年の春から始まる。高知市も最大限に盛り上げていきたいということで,高知市内を周遊する取組としてスタンプラリーやARフォトスポットを補正予算に挙げられたが,具体的にはどういったものか。
(市長)
スタンプラリーは高知市内を周るものであるが,例えば,やなせたかしさんの故郷である香美市やゆかりのある南国市,香南市などで組織する物部川エリアでの観光博覧会実行委員会とも提携をしながら考えていきたい。
『あんぱん』を契機に高知を訪れた観光客などを対象に,ARフォトスポットの創出並びにSNSを使ったキャンペーンの実施により,本市の魅力を全国に発信する。
当該予算はこれらの事業実施主体となる高知市観光協会へ支援を行うものである。
(記者)
物部川エリアとも連携して県内全体で盛り上げていきたいという思いか。
(市長)
県都として各市町村が盛り上がっていくことも考えていかなければならないので,しっかりと連携していきたい。
【市長の政治姿勢】※政策企画課
(記者)
浜田知事が先日政治資金パーティーを行ったが,市長の認識は。
(市長)
今回,政治とお金の問題というものがクローズアップされているが,決してパーティー自体が違法である,違反であるということではない。
パーティーを単体ですること自体は問題はないと思っており,浜田知事が今回,政治資金パーティーをしたというのは,それぞれの事情があるかと思うので,これについて私自身が述べるものではない。
【9月補正予算について(4)】※こども政策課,産業政策課
(記者)
9月補正の高知県人口減少対策総合交付金活用事業について,若者定着と移住支援以外の提案はなかったのか。
(総務部副部長)
今回はあくまで事業化ができたものを補正予算として提出しており,若者定住,移住促進に関しても様々な案は出ている。
例えば,奨学金の返還補助や家賃補助など地元企業で就職をしてもらえるよう仕組みを検討しているところである。
きちんと形ができて,効率的で効果的な事業に組み上げられれば,12月補正または来年度当初予算の方に計上させていただきたいと考えている。
(記者)
インターンシップの促進や資格取得支援を行うことで,人口減少を止めれるという根拠があって実施されるのか。
(市長)
このほかにも様々な支援策があるわけで,そういったものが組み合わさり初めて人口減少対策というものになるので,今回の事業だけで,人口減少が止まるとは考えていない。
【おまち多目的広場】※商業振興・外商支援課
(記者)
西敷地(おまち多目的広場)について,工事日程及び完成後のイベント予定は決まっているか。
加えて広場化することで期待することを伺いたい。
(市長)
利活用策については,長い間の議論があったが,6月議会において全会一致で整備に関する予算を認めていただいた。
年度内には完成をさせて,それに合わせてネーミングライツも募集をしていきたいと考えている。
皆さん方に普段もくつろいでいただける憩いの場として使っていただくために,チェアやパラソルも何か所か設置を考えており,企業の皆さんから,募集をして寄贈していただければ有り難いということで,仕組みを検討している。
オープニングイベントの実施などは,高知市だけではなく,れんけいこうちの枠組みで34市町村とも一緒になってにぎわいを作っていければという思いもある。
オープニングイベントの内容は未定であるが,その後は市民の皆さん方に使っていただき,常ににぎわいがあって,いろいろな情報が発信できる場になればと思っている。
【人口減少対策】※こども政策課,政策企画課
(記者)
人口減少関連で,厚生労働省が発表した統計では,国内の出生数が70万人割れの懸念があるとのことだが,これについて受けとめは。
(市長)
出生数を増やす努力も必要であるが,人口増はすぐにできるものではないので,急激に下がっていくものをどうやって緩やかにしていくのかを考えないといけない時代に来たのではないか。
【高知市立長浜小学校児童プール事故】※重大事案検証室
(記者)
先日,検証委員会が開かれて,非公開で行っていくとの方針が決まったが,このことについて市長の受け止めはいかがか。
(市長)
高知市の教育委員会における附属機関等の会議の公開に関する要綱においては,原則公開となっているが,個人情報等を取り扱うなど,事情がある場合には非公開も有り得ることである。
これについては検証委員会が判断したことであり,私が口を挟むことは適切ではないと考えている。
(記者)
非公開にした理由について,ヒアリングなども行っていくから自由な発言ができないというところも一つだったと思うが,それであれば一部非公開の考え方もあったのではないか。
(市長)
検証委員会で決定されたことであり,私が言うべきものではないが,今後,2回3回と会議進んでいく中で必要であれば公開・非公開について検証委員会の中で話すことも有り得るのではないのか。
(記者)
非公開でいくと,報告書ができ上がるまで議論の経過などが一切何ら分からない,全く見えない状況になるが。
(市長)
経過ということよりも二度とこのような事故が起こらないようにするための報告書が上がってくることを第三者検証委員会には求めており,それが第一だと考えている。
(記者)
年度末の報告書完成を目指していると思うが,それまで一切情報が出てこないところに不安を持っている市民の方もいらっしゃると思うので,そこは検討していただきたい。
(市長)
しっかり受け止める。
以上