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本文

第442回市議会定例会 議案審議結果

市長提出議案

議案番号

議 案 名

結 果

市第1号

平成26年度高知市一般会計予算

原案可決

市第2号

平成26年度高知市卸売市場事業特別会計予算

原案可決

市第3号

平成26年度高知市国民健康保険事業特別会計予算

原案可決

市第4号

平成26年度高知市収益事業特別会計予算

原案可決

市第5号

平成26年度高知市駐車場事業特別会計予算

原案可決

市第6号

平成26年度高知市国民宿舎運営事業特別会計予算

原案可決

市第7号

平成26年度高知市産業立地推進事業特別会計予算

原案可決

市第8号

平成26年度高知市土地区画整理事業清算金特別会計予算

原案可決

市第9号

平成26年度高知市へき地診療所事業特別会計予算

原案可決

市第10号

平成26年度高知市農業集落排水事業特別会計予算

原案可決

市第11号

平成26年度高知市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算

原案可決

市第12号

平成26年度高知市母子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算

原案可決

市第13号

平成26年度高知市介護保険事業特別会計予算

原案可決

市第14号

平成26年度高知市後期高齢者医療事業特別会計予算

原案可決

市第15号

平成26年度高知市水道事業会計予算

原案可決

市第16号

平成26年度高知市公共下水道事業会計予算

原案可決

市第17号

平成25年度高知市一般会計補正予算

原案可決

市第18号

平成25年度高知市下水道事業特別会計補正予算

原案可決

市第19号

平成25年度高知市国民健康保険事業特別会計補正予算

原案可決

市第20号

平成25年度高知市産業立地推進事業特別会計補正予算

原案可決

市第21号

平成25年度高知市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算

原案可決

市第22号

平成25年度高知市介護保険事業特別会計補正予算

原案可決

市第23号

平成25年度高知市後期高齢者医療事業特別会計補正予算

原案可決

市第24号

平成25年度高知市水道事業会計補正予算

原案可決

市第25号

高知市事務分掌条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第26号

高知市報酬並びに費用弁償条例等の一部を改正する条例議案

原案可決

市第27号

高知市長等の給与,旅費等に関する条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第28号

高知市職員給与条例等の一部を改正する条例議案

原案可決

市第29号

高知市職員特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第30号

高知市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第31号

高知市特別会計設置条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第32号

議会の議決を得なければならない重要な公の施設に関する条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第33号

高知市団地下水道基金条例を廃止する条例制定議案

原案可決

市第34号

高知市手数料並びに延滞金条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第35号

高知市社会福祉審議会条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第36号

高知市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第37号

高知市障害程度区分認定等審査会の委員の定数等を定める条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第38号

高知市障害者福祉センター条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第39号

高知市指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第40号

高知市指定障害者支援施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第41号

高知市障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第42号

高知市障害者支援施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第43号

高知市指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第44号

高知市指定地域密着型サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第45号

高知市指定介護予防サービス等の事業の人員,設備及び運営並びに指定介護予防サービス等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第46号

高知市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員,設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第47号

高知市農業委員会における部会の委員の定数条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第48号

高知市営土地改良事業分担金等に関する条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第49号

高知市営自転車競走条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第50号

高知広域都市計画事業中須賀土地区画整理事業施行規程に関する条例制定議案

原案可決

市第51号

高知市津波避難センター条例制定議案

原案可決

市第52号

高知市消防手数料条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第53号

高知市消防長及び消防署長の資格を定める条例制定議案

原案可決

市第54号

高知市いじめ防止等対策委員会条例制定議案

原案可決

市第55号

高知市立高等学校授業料等に関する条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第56号

高知市社会教育委員の定数及び任期等に関する条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第57号

経営健全化計画の一部変更に関する議案

原案可決

市第58号

包括外部監査契約締結議案

原案可決

市第59号

市道路線の廃止に関する議案

原案可決

市第60号

市道路線の認定に関する議案

原案可決

市第61号

高知市南消防署南部分署(仮称)新築工事請負契約締結議案

原案可決

市第62号

高知市南消防署南部分署(仮称)新築空調設備工事請負契約締結議案

原案可決

市第63号

新クリーンセンター新築工事請負契約締結議案

原案可決

市第64号

新クリーンセンター新築電気設備工事請負契約締結議案

原案可決

市第65号

新クリーンセンター新築衛生設備工事請負契約締結議案

原案可決

市第66号

高知市立旭小学校校舎耐震補強工事請負契約締結議案

原案可決

市第67号

高知市立旭東小学校北舎及び中舎耐震補強工事請負契約締結議案

原案可決

市第68号

高知市立小高坂小学校南舎耐震補強工事請負契約締結議案

原案可決

市第69号

高知市立朝倉小学校南舎耐震補強工事請負契約締結議案

原案可決

市第70号

高知市立泉野小学校北舎耐震補強工事請負契約締結議案

原案可決

市第71号

高知市立青柳中学校東舎耐震補強工事請負契約締結議案

原案可決

市第72号

新図書館等複合施設整備業務委託契約の一部変更議案

原案可決

市第73号

支払督促の申立てについて

原案可決

市第74号

調停の申立てについて

原案可決

市第75号

高知市国民健康保険条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第76号

高知港港湾区域内の公有水面埋立同意議案

原案可決

市第77号

高知市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市第78号

教育委員会委員の選任議案

同   意

市第79号

人権擁護委員推薦についての諮問議案

異議なき旨答申

議員提出議案

議案番号

議 案 名

結 果

市議第1号

高知市報酬並びに費用弁償条例の特例に関する条例制定議案

原案可決

市議第2号

高知市議会委員会条例の一部を改正する条例議案

原案可決

市議第3号

行財政改革調査特別委員会の付議事件の変更に関する決議案

原案可決

市議第4号

災害時多目的船の導入を求める意見書議案

原案可決

市議第5号

ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充等を求める意見書議案

原案可決

市議第6号

食の安全・安心の確立を求める意見書議案

原案可決

市議第7号

最低賃金の改善を求める意見書議案

原案可決

市議第8号

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた環境整備及び地域における取り組みへの支援を求める意見書議案

原案可決

市議第9号

高齢者医療制度の抜本的見直しを求める意見書議案

原案可決

市議第10号

労働者保護ルール改悪反対を求める意見書議案

原案可決

市議第11号

国民皆保険制度を守るため国民健康保険制度の新たな財政基盤強化策を求める意見書議案

原案可決

市議第12号

国民健康保険への公費投入の早期実現を求める意見書議案

原案可決

市議第13号

消費税の軽減税率の制度設計と導入時期の明確化を求める意見書議案

否   決

市議第14号

高知南中学校・高等学校の閉校案に反対する意見書議案

原案可決

市議第15号

特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律の慎重審議,廃案を求める意見書議案

否   決

市議第16号

地方教育行政への国や首長の関与の強化に反対する意見書議案

否   決

市議第17号

地方教育行政制度改正に慎重な取り組みを求める意見書議案

否   決

市議第18号

特定秘密の保護に関する法律の廃止法案に対し賛同を求める意見書議案

否   決

市議第19号

共謀罪の創設は必要ないとの意見書議案

否   決

市議第20号

解釈改憲による集団的自衛権の行使容認に反対する意見書議案

否   決

市議第21号

放送法の精神に反するNhk会長の罷免と経営委員の辞職を求める意見書議案

否   決

市議第22号

四国の県民の声に応え,伊方原発を再稼働させないことを求める意見書議案

否   決

市議第23号

光の固定通信網と携帯通信網との一体改革を求める意見書議案

否   決

可決された意見書の内容


 災害時多目的船の導入を求める意見書

 本年3月に東日本大震災の発災から3年の節目を迎えた。2011年3月11日に発災し,甚大な被害をもたらした東日本大震災は,地震,津波,火災,原発事故という複合災害であるとともに,その被害は東北地方太平洋沿岸部を初め広範囲に及んだ。特に沿岸地域では津波によって壊滅的とも言える被害を受け,被災地域内ではほとんどの医療機関が機能不全に陥るとともに,交通網の寸断により内陸部の医療機関による支援も十分なレベルに達するには相当の時間を要した。
 災害による傷病者,発災前から加療中の患者や要介護・要援護者等も含め,医療,介護を必要とする者が大規模災害の発災時に大量に発生することを十分に踏まえ,不測の事態に陥らないよう,洋上からの医療支援を可能にしておくことは,国民の生命を守るという国の第一の責務を果たす上で重要な施策である。
 また,米国,中国,ロシア,スペインなどにおいては既に同様の備えが確立されており,今後,災害多発の可能性が否定できない我が国においては,災害時多目的船の整備の必要性が極めて高いことは論を待たない。
 よって,政府においては,以上の現状を踏まえ下記の事項について適切な措置を講じられるよう強く要望する。
                                         記
1.海上自衛隊や海上保安庁の医療機能を持つ艦船や民間船舶の活用を含めた災害時多目的船の早期導入に向け,具体的な工程表を作成すること。
2.平成26年度の実証事業を具体的な課題の解決に資するものとするため,25年度実証事業を踏まえての検討課題を早急に取りまとめること。
3.平成26年度実証事業については,民間船舶を活用するとともに,陸上医療機関との連携,被災港湾の開削,必要人員の確保や機材の配備等,実際の災害を想定して実施すること。
 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

提出先:内閣総理大臣/厚生労働大臣/国土交通大臣/防衛大臣/防災担当大臣


ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充等を求める意見書

 我が国においてウイルス性肝炎,特にB型・C型肝炎の患者が合計 350万人以上とされるほど蔓延しているのは,国の責めに帰すべき事由によるものであるということが,肝炎対策基本法や特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第9因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法,特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法でも確認されているところであり,国の法的責任は明確になっている。
 ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成は,現在,肝炎治療特別促進事業として実施されているが,対象となる医療が,B型・C型肝炎ウイルスの減少を目的とした抗ウイルス療法であるインターフェロン治療とB型肝炎の核酸アナログ製剤治療に限定されているため,医療費助成の対象から外れている患者が相当数に上る。特に,肝硬変・肝がん患者は高額の医療費を負担せざるを得ないだけでなく,就労不能の方も多く,生活に困難を来している。
また,現在は肝硬変を中心とする肝疾患も身体障害者福祉法上の障害認定(障害者手帳)の対象とされているものの,医学上の認定基準が極めて厳しいため,亡くなる直前でなければ認定されないといった実態が報告されるなど,現在の制度は,肝炎患者に対する生活支援の実効性を発揮していないと指摘されているところである。
 他方,特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法の制定時(平成23年12月)には,とりわけ肝硬変及び肝がんの患者に対する医療費助成を含む支援のあり方について検討を進めることとの附帯決議がなされた。しかし,国においては,肝硬変・肝がん患者に対する医療費助成を含む生活支援について,何ら新たな具体的措置を講じていない。
 肝硬変・肝がん患者は,毎日 120人以上の方が亡くなっており,医療費助成を含む生活支援の実現は,一刻の猶予もない課題である。
 よって,政府においては,下記の事項を実現するよう強く要望する。
                                        記
1.ウイルス性肝硬変・肝がんに係る医療費助成制度を創設すること。
2.身体障害者福祉法上の肝機能障害による身体障害者手帳の認定基準を緩和し,患者の実態に応じた認定制度にすること。
 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

提出先:内閣総理大臣/厚生労働大臣


食の安全・安心の確立を求める意見書

 昨年,大手ホテルや百貨店,老舗旅館等でメニューの虚偽表示など食品の不当表示事案が相次いだことから,政府は昨年12月9日に食品表示等問題関係府省庁等会議において,食品表示の適正化のため緊急に講ずべき必要な対策を取りまとめた。
 具体的には,農林水産省の食品表示Gメン等を活用した個別事案に対する厳正な措置や景品表示法のガイドラインの作成を通じた食品表示ルールの遵守徹底など当面の対策が盛り込まれ,現在実施に移されている。また,このほか事業者の表示管理体制や国や都道府県による監視指導体制の強化などを柱とする抜本的な対策が明記され,これらの対策を法制化する景品表示法等改正案が近く国会に提出される運びとなっている。
 こうした対策が進む一方,昨年末に発生した国内製造の冷凍食品への農薬混入事件や毎年発生する飲食店や旅館,学校施設などにおける集団食中毒事件を受け,消費者からは関係事業者等における食品製造や調理過程における安全管理や衛生管理体制の一層の強化を求める声が少なくない。
 よって,政府においては,こうした現状を踏まえ,下記の事項について適切な措置を講じ,食品に係る安全性の一層の確保に努めるよう強く要望する。
                                        記
1.食品表示等の適正化を図る景品表示法等改正案の早期成立・施行を期すこと。
2.本改正案等に基づく対策の推進に当たり,政府及び地方公共団体において,消費者庁を中心とした十分な体制を確立するとともに,そのための必要な予算措置を講ずること。
3.一層の食の安全と安心を図るため,係る法令の改正も視野に総合的かつ具体的な検討を行うとともに関係事業者等の果たすべき責任を明確に定めること。
 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

提出先:内閣総理大臣/財務大臣/総務大臣/厚生労働大臣/農林水産大臣/経済産業大臣/国土交通大臣/消費者及び食品安全・少子化対策・男女共同参画担当大臣


最低賃金の改善を求める意見書

 今や雇用労働者の3人に1人は非正規雇用,年収 200万円以下のワーキングプアであり,平均賃金額は2000年に比べて10%も減っている。今の地域別最低賃金は,東京で869円,高知県では664円と全国最低である。フルタイムで働いても総支給額で120万から160万円にしかならず,到底まともな暮らしはできない。
 また,地域間格差も大きく,高知県と東京都では時間額で 205円も格差があるため,青年の県外流出を促している。時間額 205円というとフルタイムで働いた場合,年間約40万円もの差が生まれ,格差を是正するだけでも地域経済を活性化させる大きな力になる。
 最低賃金の低さは,青年に深刻な影響を及ぼしている。社会の担い手となるべき青年の2人に1人が非正規雇用という実態の中,アルバイトで日々の生計を立てていることも多い。県下でも低賃金の実態が,お金がなくて結婚に踏み出せない,親の収入がなければ生活できないなど,経済的自立や結婚,子育てを阻んでおり,この低賃金の是正は,高知県の将来を考える上で避けられない課題である。
 世界各国の制度と比較すると,日本の最低賃金は低水準と地域格差がある点で特異である。生まれ育った地域で暮らし,働き続けたいという願いに応えるためにも,最低賃金の地域間格差の是正,全国一律への改正と金額の大幅な引き上げが必要である。
 よって,政府においては,下記の項目について早期に実現することを求める。
                                        記
1.政府は,最低賃金の大幅引き上げを行うこと。
2.政府は,地域間格差を縮小させるための施策を進めること。
 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

提出先:内閣総理大臣/財務大臣/厚生労働大臣


 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた環境整備及び地域における取り組みへの支援を求める意見書

 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催は,さらなるスポーツの振興や国際相互理解の促進のみならず日本全体が活力を取り戻し,地域経済や地域社会の活性化につながる好機としても期待されている。
 国民の理解と協力のもと,大会成功に向けて環境整備を進め,地域での取り組みに対して支援する必要性があることから,政府に対し下記の項目について強く要望する。
                                        記
1.各国代表選手の事前合宿の誘致,観光プログラムの実施などを通じて,日本全国に東京大会開催の効果が波及するよう努めること。
2.共生社会の観点からオリンピック・パラリンピック両大会の連携に配慮しつつ,パラリンピック選手の国際競争力向上を図るための専用トレーニングセンターを新設するとともに,スポーツを科学的に研究支援する施設の地方拠点を設けること。
3.少子高齢社会にある我が国が,大会開催を契機にスポーツの持つ多様な効果を活用し,子供から高齢者まで健康で生きがいの持てる社会を構築できるよう,特に自治体が進めるスポーツを活用した,まちづくりや地域づくりに対し支援を行うこと。
4.海外からの玄関となる国際空港の機能拡充やアクセス強化に向けた交通インフラの整備,ハード・ソフト両面にわたるバリアフリー環境の促進など,大会終了後も想定した我が国にとって真に必要な社会基盤整備を計画的に実施すること。
 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 

提出先:内閣総理大臣/総務大臣/文部科学大臣/国土交通大臣


高齢者医療制度の抜本的見直しを求める意見書

 国民医療費は毎年,約1兆円増加しており,団塊の世代の全てが75歳以上となる2025年に向け,75歳以上を加入者とする後期高齢者医療保険ではさらなる医療費の増加が見込まれている。
 また,会社員や公務員の退職者の受け皿となっている国民健康保険は,加入者の約半数を60歳以上75歳未満が占めていることから,厳しい財政運営を強いられている。
 一方,現役世代が加入する被用者保険においては,非正規雇用者を含む労働者の賃金が低下していることに伴い保険料収入が伸び悩む中で,後期高齢者支援金や介護給付費納付金負担が増すなど,安定的な財源確保と保険者機能の発揮が困難になってきている。
 このため,公的医療保険制度の持続可能性を維持しつつ,今後も国民皆保険による医療アクセスを確保するため,現役世代の負担のあり方を含めた高齢者医療制度の抜本改革が求められている。
 よって,政府に対して,以下の点を留意し,スピード感を持って改革を推進するよう強く要望する。
                                        記
1.後期高齢者医療保険への公費負担を拡充し,年々増加する支援金にかかる現役世代の負担を軽減するなど,抜本的に高齢者医療制度を見直すこと。
2.その上で,国民健康保険については,加入者の所得や年齢構成等を勘案し,公費負担を大幅に拡充すること。
 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

提出先:内閣総理大臣/厚生労働大臣


労働者保護ルール改悪反対を求める意見書

 我が国は,働く者のうち約9割が雇用関係のもとで働く雇用社会である。この雇用社会日本の主人公である雇用労働者が,安定的な雇用と公正な処遇のもとで安心して働くことができる環境を整備することが,デフレからの脱却,ひいては日本経済・社会の持続的な成長のために必要である。
 それにもかかわらず,今,政府内に設置された一部の会議体では,成長戦略の名のもとに,解雇の金銭解決制度やホワイトカラー・エグゼンプションの導入,解雇しやすい正社員をふやす懸念のある限定正社員の普及,労働者保護の後退を招くおそれのある労働者派遣法の見直しなどといった,労働者を保護するルールの後退が懸念される議論がなされている。働く者の犠牲の上に成長戦略を描くことは決して許されることではなく,むしろ政府が掲げる,経済の好循環とは全く逆の動きであると言える。
 また,政府内の一部の会議体の議論は,労働者保護ルールそのものにとどまらず,労働政策に係る基本方針の策定のあり方にも及んでおり,労使の利害調整の枠を超えた総理主導の仕組みを創設することも提言されている。雇用・労働政策は,Iloの三者構成原則に基づき労働政策審議会において議論すべきであり,こうした提言は,国際標準から逸脱したものと言わざるを得ない。
 よって,こうした現状に鑑み,国に対して,下記の事項を強く要望する。
                                        記
1.不当な解雇として裁判で勝訴しても企業が金銭さえ払えば職場復帰の道が閉ざされてしまう,解雇の金銭解決制度,解雇しやすい正社員をふやす懸念のある限定正社員制度の普及,長時間労働を誘発するおそれのあるホワイトカラー・エグゼンプションの導入などは行うべきではないこと。
2.低賃金や低処遇のままの派遣労働の拡大につながりかねない法改正ではなく,派遣労働者のより安定した直接雇用への誘導と処遇改善に向けた法改正を行うべきこと。
3.雇用・労働政策に係る議論はIloの三者構成主義にのっとって,労働者代表委員,使用者代表委員,公益委員で構成される労働政策審議会で行われるべきであること。
 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

提出先:衆議院議長/参議院議長/内閣総理大臣/厚生労働大臣/経済再生担当大臣/規制改革担当大臣


国民皆保険制度を守るため国民健康保険制度の新たな財政基盤強化策を求める意見書

 昭和36年の国民保険制度創設から半世紀,市町村国保の運営は,近年構造上の問題を多く抱えている。中でも,人口減少の中で,被保険者の高齢化が進み,また低賃金の非正規労働者が増加するなど,共助する財政基盤が極めて脆弱な状態となっている。
 このような状況下,市町村国保保険者の半数が赤字の状況にあり,市町村国保は破綻寸前の状況にあると言える。本市においても,平成25年度決算見込みにおいて,基金が枯渇し,翌年度の歳入を充てるという繰り上げ充用での対応をせざるを得ない状況にある。
 国においては,平成25年12月に成立した,持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律(プログラム法)に基づき,国民健康保険に対する財政支援の拡充と財政運営を初めとして,都道府県が当該保険を担うことを基本に,平成29年度を目途に必要な措置を講じることとされ,本年1月より国と地方の協議の場(国保基盤強化協議会)での協議が始まったところである。
 しかしながら,市町村国保財政は前述のとおり悪化の一途をたどる状況になっており,政府においては,国民皆保険制度を守り,国民が安心して医療が受けられる環境をつくるよう,下記の財政基盤強化策を早急に講じるよう強く求める。
                                         記
1.平成26年度に予定されている保険料の軽減対象者に応じた保険者への財政支援の拡充策を速やかに実施すること。
2.平成29年度の都道府県単位化に合わせて,全国の赤字保険者の赤字解消に向けた財政支援策を講じること。
3.都道府県単位化された後も制度が安定して持続可能なものとなるよう財政基盤強化策を講じること。
 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

提出先:内閣総理大臣/厚生労働大臣


国民健康保険への公費投入の早期実現を求める意見書

 我が国の公的医療保険制度は,世界に類を見ない人口の高齢化に直面する中,増加する医療費をどのように負担していくかが大きな課題となっている。
 このような状況のもと,政府は,平成26年4月1日から消費税率を5%から8%へ引き上げることを決定するとともに,持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律を成立させた。
 しかし,平成26年度予算案には,閣議決定している国民健康保険への 2,200億円の公費投入のうち,低所得者の保険料軽減に充てる 500億円分しか計上されていない。
 よって,政府に対して,閣議決定している国民健康保険への公費投入のうち,平成26年度予算案に反映されていない市町村国保の保険者支援に充てるための 1,700億円分について,速やかに実施時期を明示することを強く求める。
 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

提出先:内閣総理大臣/厚生労働大臣


高知南中学校・高等学校の閉校案に反対する意見書

 高知県教育委員会事務局は,平成26年1月27日に県教育委員会に対し,県立高校の新たな再編振興計画案を示した。この中で,生徒数の減少などを理由に高知南中学校・高等学校を2022年度までに順次閉校し,高知西高等学校に中学校併設の一貫校を設けるとの案を明らかにした。
 この内容については,本市教育委員会も同日初めて知るという,まさに寝耳に水の唐突な発表であった。
 高知南高等学校は,昭和62年本市の南部の地域校として大きな期待を担って開校され,その後,時代の変化にも対応して平成14年には中・高一貫校となった。それだけに,在校生,卒業生,保護者,Ptaを初めとする関係者はもとより,地域住民の期待も強いのである。
 しかしながら,今回の県立高校の再編振興計画案は,事前の説明や今日まで培ってきた教育内容の評価や検証もなく,統合案一案が示され,関係者の当惑ぶりははかり知れない。また,同校が地域の防災避難ビルとして指定されたやさきであり,地域住民の生活の不安も増幅されており,憤りすら感じる。
 かかる事態に,本市議会は,今回の高知南中学校・高等学校の閉校案に対して反対の意を表明し,同校の閉校案の撤廃を強く求める。
 以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

提出先:高知県知事/高知県教育長