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「これは昨日の晩,もいだばっかりのが。新鮮ぞね」「土曜日は日曜市の準備で寝る間もないけんど,お客さんに新鮮な採れだちを食べてもらいたいき頑張りゆうがよ」
街路市には,前日や当日の朝収穫した採れたての野菜や果物が並びます。量販店の店頭には並ばないような珍しい物も。
「ぶしゅかんってどう使うの?」「高知ではリュウキュウの酢の物に,必ずこれを搾るがよ。さっぱりしておいしいぞね」
春はタケノコやイタドリ,夏は枝豆やとうもろこし,秋は新高梨やクリ,冬は文旦や白菜など,季節の移ろいを間近で感じることができます。街路市の旬の物は週ごとに少しずつ変わり,毎週通っても飽きることがありません。
「うちのカボチャは,にがりを肥料と一緒に土に入れるがよ。土壌が良うなって甘みが出る。栽培方法にもこだわって,1枝に1個しかつけん。おいしい言うて,あちこちの飲食店さんも買い付けに来てくれるで」
街路市出店者の多くが生産者であるため,栽培方法や調理法,旬の情報までいろんな話を聞くことができます。
作り手の顔が見える「安全・安心」が街路市の大きな魅力です。
「葉わさび,そろそろ出んかね?」「店に出して売るほどはないけんど,もうちょっとしたら出だすき,採ってきちゃおか?」
「これ,器量が悪いけんど,味は一緒やき。おまけに付けちょくき食べてみて」
常連さんと出店者のこうした会話も聞こえてきます。出店者もお客さんとの交流を楽しみにしています。積極的にいろいろ質問してみましょう。
「いや〜! カワイイ!」
街路市には,旬の食材以外にもインテリアグリーンや手作りのおしゃれ雑貨,アクセサリーなど,心ときめく「カワイイ」がたくさん。大人も子どもも見ているだけで楽しくなってきます。
「えっ!?何これ?こんな物まで売ってるの?」
魚の干物や骨とう品,土佐打刃物,苗木,金魚,木工品,鹿の毛皮などなど。日曜市には,いろんなものを探す楽しみもあります。
「うーん!うまい!」
名物のいも天に手作りの田舎寿司,おもち,中日そば,焼鳥,パン,スイーツなどなど,食べ歩きグルメも満喫できます。