社会マネジメント

国際人として視野を持てる能力を育てます

社会
マネジメント科

「マネジメント基礎」ってなに?

 時間割を見ると「マネジメント基礎」があります。この授業は社会マネジメント科だけにあります。また学校設定科目といって学びの目的を明確にして独自に設定したものです。
 その目的は「チームビルディング」にあります。
 今、社会には明確な解がない課題が多くあります。そして、その解決のためには多くの人と協働する必要があります。マネジメント基礎では「協働」のために必要な基本的な知識や技能を学びます。

社会マネジメント科の生徒

フィールドワーク
1年生
~日曜市でのお手伝い活動~

 私たちは高知市の日曜市で「出店者さんのお手伝い」をさせていただいています。お手伝いでは、出店者さんからお客様とのコミュニケーションの取り方、段取りの仕方など、教室では学べないことを学ぶことができます。
 また2回目のお手伝いは事前に日曜市を訪問し、出店者さんと交渉、翌週にお手伝いをさせていただきます。お手伝いだけではなく、交渉力など、多くのことを学ぶことができました。
 2020年はコロナ感染症対策のため、お手伝いができませんでした。そこで、ビジネス基礎で学んだ「POP」作成に取り組みました。ZOOMを活用し、出店者さんから商品情報をヒアリング、画像とキャッチコピーを組み合わせたPOPを作成しました。そして、日曜市に行き、出店者さんに完成したPOPを手渡し、店頭においていただきました。
 2022年は、「木曜市」を訪問させて頂き、出店者のみなさまへのインタビュー活動を通してコミュニケーション力を高める活動ができました。教室での学びを社会と結びつける取り組みをしています。

日曜市を手伝っている様子 生徒手作りのPOP 日曜市を手伝っている様子

研修旅行
2年生
~専門家から話を聞く~

 2021年の修学旅行では四万十市の起業家を訪問、地域おこしや商品開発について話を聞きました。こちらでは地元でとれた栗など、素材を活かした商品づくり、地域での雇用など、地域に根付いた活性化に取り組むことの大切さを学びました。
 四万十川にかかるジップラインを体験、「アイデアを形にする行動力」が必要であることを学びました。
 「人口減少が進む地方では新しいことはできない」ではなく「ものの見方を変えることですべてが宝物になる」あらためて高知の魅力を知ることができました。今後、地域に出向き、魅力の発見と発信に挑戦していきます。

起業家の話を聞く生徒たち ジップラインを楽しむ生徒 かぼちゃを収穫する生徒

地域実践
コース

2年生から
地元のスーパーマーケット
との商品開発に挑戦

~ 地域に挑戦する ~

企業と打ち合わせをする社会マネジメント科の生徒

 地域実践コースでは商品開発に取り組んでいます。目的は「地域の生産者を元気にする。そして、高知県に貢献する」ことです。
 地域のスーパーマーケットとの協働により、高知県の食材を使った商品開発に挑戦しています。これまでに「ゆずから」「土佐コロ」「TOSA-GAPAO」「土佐オルト」「ユズノワール」を開発、 販売しました。

 まずは「商品開発会議」
 商品づくりを担当するプロのスタッフの方に来校していただき、私たちが考えた商品を提案することからはじまります。
 スタッフの方からは食材の特徴など、アドバイスをいただき、再提案、試食を繰り返します。ゼロからはじまる商品づくりの難しさを痛感しました。しかし、同時に「商品」が磨かれていく達成感がありました。
 2023年の新商品は「華麗なる巻寿司」「第14回土佐の食1グランプリ2023」に挑戦!優勝!

 「高知に貢献」することを目的に、新しいことに挑戦する地域実践コースです。

商品開発会議をする社会マネジメント科の生徒

国際コース

2年生から
高知からできる
国際貢献に挑戦

「フェアトレード商品」+
「高知の特産品」で新商品

日曜市で働く社会マネジメント科の生徒

 国際コースでは、「高知から世界を変える」を目的に、国際貢献プロジェクトに挑戦しています。
 フェアトレード商品をNGOから直接仕入れ、県内の企業と協働で新たな商品開発に取り組んだり、JAの協力を得て、耕作放棄地を活用し、レンゲ草やじゃがいもを育てるプロジェクトに取り組むなど、一人ひとりのアイデアを形にして、地域の方とつながり、活動しています。そして、これらの活動で得ることができた利益は、それぞれが修学旅行で訪問したNGO等に寄付を行います。

 それらの活動の基礎となる、2年次での修学旅行では、生徒自らが研修を企画し、児童労働や気候変動などに取り組むNGOの専門家の方や世界各国の大使館を訪問し、直接お話を伺います。そして、世界の現状について学びます。専門家の方の想いや活動を知ることで、自分自身が取り組む国際貢献の目的も、より具体的になっていきます。また、アポの取り方や計画の立て方、企画書の作成を通じて、一人ひとりのマネジメント力を高めています。

これらの活動から「行動しないと社会を変えることができない」「失敗から学ぶことが多くある」「他者とつながることの大切さ」を学びます。

 「高知から世界を変える」ために、新しい一歩を踏み出す国際コースです。

国際講演を行う社会マネジメント科の生徒たち
社会マネジメント科の生徒たち

英語力を鍛える

  • 全商英語検定1級・実用英語技能検定2級をめざす
  • 自分の考えを伝えることができる英語力
  • 毎日行われる英語の授業

フィールドワーク実施

  • 本物の企業スタッフと商品企画
  • テレビ会議システムで社会とつながる
  • 企業・NGOを訪問して経験値を積む
  • タブレットを活用してポートフォリオを残す

アイデアを形にする商品開発

  • 春野のトマトを使った「トレタチ」開発
  • 高知のジビエを使った「ジビエ鹿カレーパン」開発
  • 県内スーパーとコラボした「ゆずから」(土佐の食1グランプリ優勝)
  • 県内スーパーとコラボした「土佐の結び」(お弁当・お惣菜大賞グランプリ)
  • 県内スーパーとコラボした「TOSA-GAPAO」(お弁当・お惣菜大賞グランプリ)
  • その他たくさんのコンテスト入賞作品あり

開発商品一覧はこちら

社マネを

卒業した先輩たち

社会マネジメント科卒業
国際コース
萩野 れな先輩

野市中学校出身
進路:名古屋商科大学
就職先:株式会社エレパ
在学中は生徒会執行部で活躍

卒業生 萩野先輩

ひとことメッセージ
 高知商業高校では、学校行事や取り組みが盛んなことから、行動力や課題発見解決力を身につけました。 現在は、IT企業で働いていますが、社会で生き抜くためには、業界知識のみならず柔軟に対応できる社会性を求められます。 今失敗を恐れずに社会に立ち向かうことができるのは、高知商業高校で培った数多くの経験から、先を見据えることができるからです。 何事にも屈せずに取り組んだ過去は現在の自分を励まし、社会で生き抜くための力として生かされています。

社会マネジメント科卒業
地域実践コース
竹内 楓先輩

南海中学校出身
進路:高知学園短期大学
現在、保育園に勤務
在学中はダンス部で活躍

卒業生 竹内楓先輩

ひとことメッセージ
 高知商業高校では、日々の授業や課外活動後は振り返りを行い、課題発見・課題解決力を身につける事ができました。 就職後も保育実践の振り返りをする事が身についています。職場での子どもの姿は毎日同じではない為、その姿を予測し 環境構成を行い保育を展開していく必要があります。その為、振り返りをしたり、現状に満足をせず、より好転させる為に 何ができるかを考えたりして計画を立てる事で、自身のキャリアアップにも繋げる事ができているのではないかと感じています。

社会マネジメント科卒業
国際コース
近澤 萌先輩

愛宕中学校出身
進路:高知大学
現在、東京都でメーカー勤務
在学中は生徒会執行部で活躍

卒業生 近澤萌先輩

ひとことメッセージ
 私は生徒会執行部としての活動を通して、能動的に取り組むことの大切さを学びました。元々は人前で話すことが苦手な性格でしたが、 勇気を出して生徒会執行部に立候補し、学校行事の運営やラオス学校建設活動に携わることができました。
 社会人になっても、高校時代の学びを活かし、ただ業務をこなすのではなく、作業内容の明確化や企画への積極的な参加など、 能動的に取り組むことを心掛けています。

社会マネジメント科卒業
地域実践コース
門脇 花先輩

窪川中学校出身
進路:高知大学 人文社会科学部
高知県内 建設機械関連企業
在学中はソフトテニス部で活躍

卒業生 門脇花先輩

ひとことメッセージ
 高知商業高校に入学し主体的に行動する中で自分自身大きく成長することができ、今の私の大部分を形成しています。 2年次に行われた「ようこそ先輩」で高知大学に進学した先輩のお話を聞き私も社会マネジメント科での活動を通して高知大学に進学し、 将来は日本国内だけでなく外国人を相手にする仕事に就きたいと考えるようになりました。 社会マネジメント科は他のクラスより英語に特化しており、集中して学ぶことができました。 在学中は明確な目標を持ち授業中にクラスメートと積極的に話し合いをしたり、切磋琢磨したりして勉学に励んでいました。
 そして実際に高知大学に入学し、現在は世界を相手として業界を牽引している高知県内の建設機械企業で働いています。 これからは一社会人、一高知商業卒業生としての自覚を持って社会に貢献する人間になっていきます。